とかし方の手順で仕上がりが段違いに変わるそう。

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春先から夏にかけて髪がパサつき、カラーの持ちが悪くなるのは、ズバリ紫外線のしわざ。

「髪が紫外線を浴びると、活性酸素が発生して髪の表面をうろこ状に覆っているキューティクルがひび割れ、開いてしまいます。その隙間から水分が蒸発し、乾燥が進むんです。さらに、紫外線は髪の内部のメラニン色素を分解。髪色の変色、褪色も促します」というのは、エル・ド・ボーテ主宰で毛髪診断士の資格を持つ、美髪アドバイザーの田村マナさん。

では、夏の間も理想のツヤ髪で過ごすには、どうしたら?

「まずは日中の紫外線によるダメージから髪を防御することが不可欠。それでも髪は多少は傷んでしまうので、ヘアトリートメントでその日のダメージはその日のうちに補修して。その上で、スタイリングの仕上げにブラッシングでツヤを足してあげれば、完璧」

日々の3ステップで、太陽に負けない理想のツヤ髪を手に入れて。具体的な3ステップはこちらです。

■STEP1:まずは防御!

紫外線を浴びた髪は表面を守るキューティクルがはがれやすくなり、内部から水分などが消失。ツヤもどんどん失われる。だから、「夏の間も美髪で過ごすためには、日中の紫外線対策が必須。肌と異なり、髪の細胞はターンオーバーしないので、一度受けたダメージがひとりでに補修されることはありません。UVカット効果が期待できるヘアオイルを、外出前に髪の表面全体になじませるのを習慣にしましょう。美髪を育む土台となる頭皮のUVケアも忘れずに」。

■STEP2:次に補修!

「どんなに防御していても、一歩でも炎天下を歩けば髪は少なからず傷んでしまうもの」。でも、傷は浅いうちに手当てするほうが治りが早いように、髪もその日のダメージはその日のうちに修復する習慣をつければ、すぐにコンディションを回復できる。「髪の内部に美髪成分をしっかり届け、すみずみまでうるおいで満たしてくれるトリートメントで念入りにケアしましょう」。

■STEP3:仕上げにツヤ出し!

ブローの仕上げにブラッシングをすることでキューティクルが整い、髪のツヤめきがアップ。「髪をブラシでとかすと、うろこ状のキューティクルが整列してなめらかになり、光がキレイに反射。頭皮から分泌される皮脂を毛髪となじませて天然のオイルによるツヤをまとうという意味でもブラッシングは欠かせません。豚や猪など、天然毛でできているもののほうが人の髪との親和性が高く、理想のツヤ感が期待できます」。

◇たむら・まな 毛髪診断士の資格を持つ、美髪アドバイザー。独自の美髪メソッドは幅広い層から支持を集めている。基礎化粧品ブランド『CA101』のヘアケアコスメも人気。

※『anan』2016年6月1日号より。写真・多田 寛(DOUBLE ONE/商品) イラスト・菜々子 文・石橋里奈 《anan編集部》