ボディブラシ&ナイロンタオルは危ない!? ゴシゴシ洗いは乾燥肌への第一歩

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湿度が低い冬、ボディクリームをたっぷり塗って保湿をしても、手や脚がカサカサしがち…。コスメコンシェルジュの小西さやかさんによると、「いつも実践しているボディケアが、かさつきの原因になって、自ら乾燥肌を作ってしまっているかもしれません」と言う。

まず見直したいのが、体の洗い方。ボディブラシや目の粗いナイロンタオルに、ボディソープや石けんをつけて使っていない? 摩擦力が強い素材と高い界面活性剤が含まれる泡を組み合わせて肌をゴシゴシと洗うと、保湿の役割を持つ肌表面の皮膚膜をごっそり取り除いてしまう可能性があるとか。

「もともと皮脂が多い背中などは、強めに洗っても問題ありませんが、膝下などの乾燥しやすい部分には注意が必要です。乾燥肌を防ぐには、まず肌にやさしいタイプのボディソープや石けんを選ぶのがポイント」(同)

これを手のひらで十分に泡立て、汚れが溜まりやすい部分をなでるように洗ってから、泡を腕や脚に軽く伸ばして、シャワーで洗い流すのが、乾燥肌を生まない“正しい体の洗い方”なのだそう。

「さらに入浴後には、皮脂腺が特に少ないといわれる、かかと、肘、膝、膝下、手の甲などに、油分の多いボディクリームをしっかりと塗り込みましょう。特に保湿効果が高いセラミド入りの商品がおすすめです」(同)

逆に、皮脂腺が多い背中や胸、お腹まわりは過剰にボディクリームを塗ってしまうと、ニキビになることがあるので注意して。さっそく今日から正しいボディケアを実践して、冬でも乾燥知らずの潤いボディを手に入れて。

小西さやか
日本化粧品検定協会の代表理事を務める。大手化粧品メーカーでの6年間の研究開発の経験を活かし、科学的視点から美容、コスメを評価できるスペシャリスト“コスメコンシェルジュ”として活動中。その知見から無駄なお手入れを省いた最短最適な美容法「なまけ美容」を推奨。今まで、毎週200種以上の化粧品を評価。その鋭い評価が好評で、各種の雑誌やメディアで新作コスメの評価を担当している。著書は「日本化粧品検定協会(R)公式 コスメの教科書―1級・2級対策テキスト」(主婦の友社)、「なまけ美容入門―「科学的な分析」でムダを省いたキレイの魔法」(主婦の友社)、「90パーセントのクチコミは間違っている?!  勘違いだらけのコスメ神話 (ビーズアップビューティブック)」(スタンダードマガジン)、「効果が9割変わる「化粧品」の使い方 すっぴんも、メイク後もキレイな人の習慣」(青春出版社)。