14日、日本市民会議の結成集会でゲストとして講演する元経済企画庁長官の堺屋太一氏(撮影:佐谷恭)

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市民やNPOなどのグループが連携して政策提言と実践活動をする「日本市民会議」の結成集会「立ち上げ1万人集会」(日本再生研究会など主催)が14日、東京都墨田区の両国国技館で開かれた。市民団体などから1000人近くが参加した。

 同会議は会員制の組織で、市民参加型のサイトをインターネット上に作り、活動を進めていく。具体的な活動としては、選挙の際に候補者にマニフェスト作りを要請したり、政治や行政の地方分権が進むよう促したりするほか、企業に対しても企業倫理の確立などを求めるという。

 ゲストとして講演した元経済企画庁長官の堺屋太一氏は「常に経済発展を追い求め、すべての人が同じ方向を目指す大量生産・大量消費の時代は終わり、それぞれの人がそれぞれの満足を追う、多様性が求められる時代になっている。中央官僚に任せておけば安全だという発想を変え、市民主導の新しい日本を創らなければならない」と語った。

 大相撲の旭鷲山関や数学博士で大道芸人のピーター・フランクルさんらも出席。フランクルさんは「日本を良くするためには、日本に住む外国人も一緒に頑張らなければ」と話し、同会議の創設にエールを送った。

 日本市民会議は、梶原拓・前全国知事会長(前岐阜県知事)や浅野史郎・前宮城県知事、国際ジャーナリスト会議の角間隆代表らが共同世話人となって発足した。1年後にNPO(特定非営利活動法人)として正式に発足する計画。“闘う市民会議”として、10年後に会員数50万人を目指すという。【了】

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