8月23日に突如、発表された島田紳助の電撃引退会見からはや2カ月。その余波は収まるどころかさらなる衝撃波となって芸能界に大きな波紋を広げている。

 そんな矢先に飛び込んできたのが紳助の復讐劇だ。精神的に追い詰められた紳助が捨て身の反撃に転じようと準備を始めたという。
 「マスコミ各社によって暴かれた暴力団との交際が報じられてから、まるで紳助が悪の権化のように四方八方から袋叩きに遭って遂に逆切れしてしまった。会見で『暴力団と会ったのは4〜5年前。一緒の写真もない』と堂々と嘘をついた紳助が悪いんですが、あの性格でしょう。『自分のことを週刊誌に売っている人間がいる』と疑心暗鬼になっているんです」(事情通)

 紳助を精神的に追い込んだのが、ここぞとばかりにわき出してくる紳助への罵詈雑言の数々。なかでもスタッフや芸能人しか知らない話が、次々と噴出していることに苛立ちを隠せないでいるのだ。
 「つい最近も、一部週刊誌で紳助が、18年間司会を務めた『クイズ!紳助くん』(ABC)の無謀な冬山登山で重度の凍傷を負い左手の親指以外4本を壊死した元芸人が紳助批判を行った。他にも『サンデープロジェクト』(テレ朝)の司会を務めていた時だ。日韓W杯開催中に伊丹空港で語学ボランティアに話しかけられた紳助が『誰に向かっていうとんのや』と壁を蹴り飛ばし警察沙汰を起こしていたことも明らかになった。他にも、女子アナやグラドルを口説いていたこと。収録時には自分がメーン司会者である立場を利用してのセクハラ行為、挙げ句は乱交疑惑まで次々飛び出した」(芸能プロ関係者)

 もっとも、当の紳助本人に言わせれば、全てが真実ではないのだという。
 「『クイズ!紳助くん』の事件については、スタッフから詳細を聞いていなかった。伊丹空港の件もボランティアの礼儀をわきまえない振る舞いがあったことは一切、報じられていない。また、紳助は後輩芸人やスタッフ、共演者らに対し、イビリやイジメとも取れる厳しい態度で接してきた。しかし、紳助が努力していると認めた芸人は、それなりに引き立ててきた。女性問題も確かに大の女好きで手癖は悪いが、あちこちで証言されているように全ての女性に手を出していたわけではない。なかには向こうから近づいてきた女性も多かった」(お笑い関係者)

 結果、紳助は腹を括ったというのだ。このまま黙っていたら芸能界史上、“最悪の芸人”のレッテルを張られたままになってしまう。だから自ら“発紳”することにしたのだという。