松坂の注目度は、「１９６９年のアームストロングの人類初の月面着陸以上のインパクト、と地元紙」。レッドソックスが開幕戦を迎えた２日、地元紙「ボストン・グローブ」紙の電子版は、「レッドソックスは野球界のプレスリー的な存在となった。全米のアイドルであり、ドミニカ共和国のアイドルであり、そして、日本のアイドルだ」と大騒ぎ。松坂大輔投手の加入で、今や、注目度は宿敵ヤンキースをしのぐものとなった、と報じている。

　「歴代通算本塁打記録にあと２２と迫ったジャイアンツのバリー・ボンズの注目でさえ、松坂の前ではかすんでしまった」と同紙。松坂が、ヤンキースタジアムに登場して松井秀喜と対戦する際には、「国際的には、６９年にアームストロングが人類史上初めて月面を歩いた瞬間よりも、更に大々的に報道されるであろう」と、伝えている。

　今季のレ軍は、オープン戦３試合が全米ネットで放映され、この日の開幕戦、５日の松坂の初登板なども全米中継される予定。今季、土曜日夜に開催されるゲームの９試合がFOXで中継されることも決まり、松坂の加入で、一躍全米一の人気チームになった格好だ。また、対戦相手となるカンサスシティー・ロイヤルズの地元紙「カンサスシティー・スター」紙も２日付けで、「きょうから数日間、（本拠地の）カフマン球場は、全米で、そして、国際的にも、最も注目を集める場所になるだろう」。敵地でさえ、松坂効果に便乗して大きく開幕が盛り上がっている様子を伝えている。【ＵＳＡ通信】