あなたの“おしゃれの教科書”だった少女マンガは?
陸奥A子の乙女ちっくなアイビールックに憧れていてた少女期を経て、羽海野チカ「ハチミツとクローバー」の美大生ファッションを参考にした学生時代、今めざしているのは一条ゆかりの大人エレガンス路線……と、少女マンガは恋愛の教科書であると共に、ファッションの参考書でもあった……そんな女子は、私だけではないはず!
このたび、そんなマンガ女子必携!? の『まんがファッション』(パイ インターナショナル)なる本が登場した。一条ゆかり、陸奥A子、いくえみ綾、羽海野チカ、安野モヨコ、西村しのぶ、水城せとなという7人の超人気マンガ家さんたちが、自らの作品に登場するファッションについて語りおろす!? 初めてのインタビュー集なのです。参考にしているファッション誌や、素敵な私物が一部、公開されていたりするのもファンには見逃せません!
編著者の竹村真奈さんに企画の発端などうかがってみたところ、
「私自身、岡崎京子先生の『東京ガールズブラボー』など、都会的な渋谷系ファッションはファッション誌からの情報よりも岡崎先生の作品を見て盗むことが多かったんですよ。ピエブックスの担当編集者さんと、そんな話で盛り上がったことがきっかけです。今も、これから10年後20年後に見ても、絶対に色褪せないなと感じるファッションが登場する作品、そしてマンガ家さんに取材させていただきました」
陸奥A子さんは私の少女時代、「A子たん」と呼ばれていて憧れの存在だったので、うわー!という感じでした。7人のマンガ家さんたちと過ごした、取材の現場はどんな感じだったのでしょう?
「皆さん、ファッションに特化した取材をされることが実は意外となかったそうで、ガールズトークをしているような感覚で終始盛り上がりました。ファッションデザイナーと同じように、キャラクターに似合った服をひとつひとつデザインされていることには感動すら覚えます。
一条先生の『“着るための服”と“見るための服”はちがう』、『実際に着るのはちょっと恥ずかしいかも、というぐらい派手に描いたほうがステキに見える』という言葉からもわかるようにモノトーンの世界でファッションを表現することの難しさがわかりました。そんな制限された世界の中で、お洋服の質感(素材感)が見えてきたときには、はっとさせられます」
そして、少女マンガって、その印象的な質感のファッションと、ストーリーが絶妙に結びついているんですよね。羽海野チカ先生の「靴をプレゼントされるのは女の子の夢」「靴のサイズを知っているというのは、相当愛されているしるしだと思うから」というコメントも印象的でした! 男の子が好きな女の子に靴をプレゼントする、という何気ないシーンにも、深い意味が込められているんだなーと……。
「『まんがファッション』を読んでから、もう一度少女マンガを読み返すと新たな発見がいくつもいくつもあって、楽しみ方が増えていくと思うので、少女マンガとファッションが好きな方には是非読んでいただきたいです」
インタビューのほかに、大島弓子、岡崎京子、大和和紀、矢沢あいなどの作品に登場する印象的なファッション250点が紹介されているので、眺めているだけでも楽しい。女子会などに持参すれば、「このマンガ好きだった!」と、何時間でも盛り上がること請け合いです!
(まめこ)
このたび、そんなマンガ女子必携!? の『まんがファッション』(パイ インターナショナル)なる本が登場した。一条ゆかり、陸奥A子、いくえみ綾、羽海野チカ、安野モヨコ、西村しのぶ、水城せとなという7人の超人気マンガ家さんたちが、自らの作品に登場するファッションについて語りおろす!? 初めてのインタビュー集なのです。参考にしているファッション誌や、素敵な私物が一部、公開されていたりするのもファンには見逃せません!
「私自身、岡崎京子先生の『東京ガールズブラボー』など、都会的な渋谷系ファッションはファッション誌からの情報よりも岡崎先生の作品を見て盗むことが多かったんですよ。ピエブックスの担当編集者さんと、そんな話で盛り上がったことがきっかけです。今も、これから10年後20年後に見ても、絶対に色褪せないなと感じるファッションが登場する作品、そしてマンガ家さんに取材させていただきました」
陸奥A子さんは私の少女時代、「A子たん」と呼ばれていて憧れの存在だったので、うわー!という感じでした。7人のマンガ家さんたちと過ごした、取材の現場はどんな感じだったのでしょう?
「皆さん、ファッションに特化した取材をされることが実は意外となかったそうで、ガールズトークをしているような感覚で終始盛り上がりました。ファッションデザイナーと同じように、キャラクターに似合った服をひとつひとつデザインされていることには感動すら覚えます。
一条先生の『“着るための服”と“見るための服”はちがう』、『実際に着るのはちょっと恥ずかしいかも、というぐらい派手に描いたほうがステキに見える』という言葉からもわかるようにモノトーンの世界でファッションを表現することの難しさがわかりました。そんな制限された世界の中で、お洋服の質感(素材感)が見えてきたときには、はっとさせられます」
そして、少女マンガって、その印象的な質感のファッションと、ストーリーが絶妙に結びついているんですよね。羽海野チカ先生の「靴をプレゼントされるのは女の子の夢」「靴のサイズを知っているというのは、相当愛されているしるしだと思うから」というコメントも印象的でした! 男の子が好きな女の子に靴をプレゼントする、という何気ないシーンにも、深い意味が込められているんだなーと……。
「『まんがファッション』を読んでから、もう一度少女マンガを読み返すと新たな発見がいくつもいくつもあって、楽しみ方が増えていくと思うので、少女マンガとファッションが好きな方には是非読んでいただきたいです」
インタビューのほかに、大島弓子、岡崎京子、大和和紀、矢沢あいなどの作品に登場する印象的なファッション250点が紹介されているので、眺めているだけでも楽しい。女子会などに持参すれば、「このマンガ好きだった!」と、何時間でも盛り上がること請け合いです!
(まめこ)