生理周期に伴うココロとカラダの変化

1か月の3/4は不調になりがち……⁉ 生理周期に伴うココロとカラダの変化について解説します。

月経期

腹痛・腰痛に疲労感、イライラや落ち込みも

生理中は痛みの原因となる「プロスタグランジン」が分泌され、この物質の作用が強いと下腹部痛や腰痛、頭痛などの不快な症状が起きやすい。疲労感やだるさ、イライラや気分の落ち込みなど、メンタル面で不調が現れる人も。

卵胞期

ココロもカラダも元気で安定した時期

生理終了から排卵までの期間は「エストロゲン(卵胞ホルモン)」が最も多く分泌される時期。肌のコンディションがバッチリで、ココロも体調も比較的安定した状態。1か月のうちで、女性がいちばん元気でキラキラ輝く時期!

排卵期

排卵による下腹部痛や片頭痛に悩む人も

排卵日の前後には、「排卵痛」と呼ばれる痛みを感じることが。卵子が卵巣から外へと排出される際に血管を傷つけてしまうことがあり、出血が伴う場合も。個人差はあるけれど、下腹部痛だけでなく片頭痛の発作も起きやすい。

黄体期

イライラ、腹痛、頭痛、過食などが起きやすい

PMSの症状が出るのが黄体期。個人差はあるけれど、生理の3〜10日前から気持ちがたかぶったりふさぎ込んでしまったり、おなかの張りや腹痛、頭痛、過食などの症状が。生理が始まれば症状が軽減、消失するのも特徴のひとつ。

教えてくれたのは……MET BEAUTY CLINIC院長 福山千代子先生

日本産科婦人科学会専門医。20年以上にわたり女性特有のカラダの悩みや不調に向き合う。親身なカウンセリングと診察が評判。https://www.met-beautyclinic.jp

Illustration_MOMO HASSAKU(P073)、YASUKO SAKURAI(P074)

text_YOKO SUENAGA

(SPRiNG2024年5月号)

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