エミレーツ航空のCAは超難関!合格した女性の“普通”ではない○○な共通点
女性であれば、誰もが一度は憧れる職業・CA。
彼女たちの勤務地は常に変化し、そのフィールドは数十ヶ国にも及ぶ。
今回は、エミレーツ航空でCAとして勤務する、粂歩実さんが登場。
エミレーツ航空でCAとして働く日本人の特徴について教えてくれた!
▶前回:CAがキャリーバッグに忍ばせる、機内で睡眠の質を高める”あのアイテム”とは?
エミレーツ航空のCAはやっぱり凄い!
入社試験が“超難関”と言われているエミレーツ航空。
昨今は、その人気に拍車がかかり、エミレーツ航空を志望する若い女性が増えているようです。
出身大学や家系など、輝いた経歴の持ち主が多く、いろいろと話すうちに「やはりこの人もただ者ではないな?」と感じることが多いです。
しかし、彼女たちはそんなことを自慢せず、平然としています。その「真の自信」を持つ姿に魅力と品を感じ、同じ女性として憧れる方ばかりです。
今回は、そんなエミレーツ航空で働いている日本人の特徴についてお話します。
1. 自分の意見をはっきりと伝えることができる
エミレーツ航空のCAたちは、一見どれだけおしとやかに見えても、芯が強い人が多いです。
嫌なことは嫌とはっきり言えたり、自分が違うと思ったら相手に伝えることができる。このような文化は、日本だとほとんどないですが、多国籍な環境で働くには必須のスキルだと感じます。
日本では当たり前とされている“空気を読むこと”や周りへの“きめ細やかな気使い”などは、日本特有の文化だと気づかされました。
100を超える国籍の人たちと一緒に働くということは、決して簡単ではありません。
例えば、直近のモロッコ行きのフライトで一緒に働くCAたちの国籍は、イタリア、フィジー、ポルトガル、スペイン、インド、モロッコ、エジプト、ルーマニア、トルコ、と幅広いです。
日本線であれば6人の日本人が乗務しますが、そうでない限り日本人と飛ぶことは滅多にありません。毎回多岐にわたる国籍のCAたちと働いています。
2. さっぱりとしていて素直な性格
一緒の搭乗は滅多にありませんが、よく会う日本人のクルーが15人ほどいます。彼女たちは、とてもバイタリティがあって生き生きとしています。
実は、入社前まで外資系のCAに対して少し偏見を持っていました。みんな、モデルのように前髪をかき上げるいかにも海外セレブ風な人たちだろう、とか、バッグはもちろんハイブランドのもので、高飛車な社長令嬢ばかりだろう、と思っていたのです。
しかし実際は、竹を割ったような性格の人が多く、話していてとても楽しいです。
また、他人の足を引っ張ったり、くだらないマウントを取る人もいません。
みんな自分自身の人生に満足していて、良い意味でそこまで他人に興味がないように感じます。
見た目に関しては、可愛い系から綺麗系まで、幅広い系統の美人が集結していると感じました(笑)。
日々世界中を飛び回っているため、クルー同士で予定を合わせることは難しいのですが、たまにランチやディナーに行ってお互いの近況報告会をしています。
フライト中の出来事や最近行った国の話、また美容や恋愛、趣味、今後の目標、人生観の話など…、話題は尽きません。特に恋愛話は盛り上がりますね。
3. 自分の人生に全力
難関なエミレーツ航空の試験を突破しているので、目標のために道筋を立てて努力できる人が多い印象です。
また、CAの仕事を続けたい人や転職を考えている人など、さまざまですが、みんな先のことを見据えて行動しています。
起業したいと思っている人や、誰にも頼らず自分で稼ぎたいと思っている人は特に多いです。
自分の人生に責任を持っていて、常に全力なところがエミレーツのCAに共通している点だと思います。
4. 粘り強い
航空業界で人気を誇るエミレーツ航空は志望者が多く、一回の受験では受からず、何度も受験をする日本人も多数います。
そんな背景があってか、彼女たちは粘り強い印象があります。
例えば、入社直後のトレーニングでは相当な量のマニュアルを覚えなければならず、海外のクルーのなかには途中で諦めてしまい、脱落者が出ることもあります。
そんな中でも、日本のクルーは根気強く、真面目に取り組める人が多いです。
5. 体力がある
毎月約6カ国ほど訪れており、10時間を超えるフライトもあるので、疲れて寝溜めする日もあります。
しかし同期のなかでは、フライトがある日でさえランニングしたり、ヨガに行ったりする人もいます。
そんな彼女たちを見ていると、「いったいどれだけ体力があるのだろう」と疑問に思ってしまいます。
今までで一番驚いたのは、満席でいつも以上に忙しかった日本線を終えてホテルに到着した後、先輩が「ホテルの屋上のプールに泳ぎに行ってくる!」と言ったときです。
さぞ疲れていらっしゃると思いきや、ひと泳ぎ…。私は夕食を軽く済ませて、早く寝ようと思っていた矢先だったので、先輩の体力に驚きました。
海外のクルーからみた日本人の印象
毎回フライト前にブリーフィングと言って、フライトをするにあたっての会議をします。
そのときの自己紹介で、名前と出身国を言うのですが、“JAPANESE”と言うだけでみんなの視線が一気に変わるんです。
「日本人」というワードには、とてつもないパワーがあると感じました。
漫画やアニメ、寿司、そういった日本の文化が愛されているのはもちろん。それより、日本人は気が利く上によく働く。しかもそれがスタンダードな日本は素晴らしい!といった印象があるようです。
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以上、エミレーツ航空で働く日本人CAの特徴でした。
<粂歩実さんのプロフィール>
岐阜県出身の24歳。車と飛行機が大好き。特技は遠くから車種を当てること。
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