「笑顔が続くことだけ願っている」眼球摘出した盲目のコーギー、病に倒れても立ち上がる奇跡
盲目で生まれてきたコーギーが見せる、とびっきりの笑顔がSNSで反響を集めている。”スマイリーサン”という愛称で呼ばれるコーギーのサンちゃんは、周囲の音を敏感に察知し、飼い主さんが投げるフリスビーにも反応。一時は体調の優れないときもあったが、今では活発に過ごしている。ブリーダーさんの元で生まれ、兄妹が4匹いたが、生き残ったのはサンちゃんだけ。飼い主さんが盲目だと気づいたのも、自宅に迎えてからのことだったという。
【写真】「盲目とは思わせない動き」「すごい!」階段を下るコーギー・サンちゃん
■一緒に暮らす難しさを告げられても「もう引き取りたい…そう心に決めた」
ーーサンちゃんとの出会いのきっかけは?
「先代コーギー・悟空を11歳で亡くし、ペットロスで泣きながら過ごす私を見て主人がブリーダーさんを探してくれました。そこにいた、生まれて数日のたった1匹の男の子がサンで、私は迷わずに一緒に暮らすことを決めました。サンの母犬であったソニアも、里犬として迎えました。しかし、サンが盲目犬だと気づいたのは我が家へ来てからでした」
ーー目が見えていないことに、ご自宅で気づかれたんですね。
「獣医さんに相談したところ『先のことを考えて交換された方が良い。目だけでなく脳にも異常があるかもしれない』と言われました。そこで、交換というかたちで我が家へ来たのがカイジ、2ヵ月違いの母違いの弟です」
ーーその後、サンちゃんを引き取ろうと考えた経緯は?
「サンはその後、犬舎で小型犬たちと4ヵ月間過ごしていました。私たちは毎月サンに会いに行きました。その度に涙が溢れました。ある日、犬舎を後にしようとふと庭を見たら、サンはうつ伏せになり静かに眠っていました。
私は車を飛び降り『サン!』と叫ぶと、小型犬を掻き分けて私の声のする方へ走って来たんです。もう引き取りたい…そう心に決めて、ブリーダーさんに『預かっていいですか?』と確認すると、『もちろんいいです』と返ってきました。それから数日後、サンを迎えました。帰宅したらソニアもカイジも大喜びで、母・ソニアはサンを抱きしめていました。カイジはサンが盲目であることを確かめ、毎日面倒を見て遊び、たくさんのことをサンに繰り返し教えてくれました」
■病に倒れた過去も…「元気で笑ってる日が続く事だけを願っています」
サンちゃんは”スマイリーサン”という愛称でSNSでは親しまれているが、その由来は、母や弟犬たちからの大きな愛情をもらい、毎日笑顔で過ごせるようになったから。リードをつけることも散歩するのも、なかなかハードルが高かったが、弟・カイジの存在が大きかった。その気配を耳や音で感じ、学び、今では何でも出来るようになったという。
ーーサンちゃんはフリスビーで遊ぶと楽しそうにしていますね。
「フリスビーはカイジが上手です。カイジのリードを咥えることからサンの散歩は始まりましたので、今でもカイジを追うことが一番嬉しいのだと思います。私との信頼関係も完璧だと思っています。私がリードをひけば、私が行く場所はどこでも着いて来ることができます」
ーーサンちゃんの日常を、飼い主さんご家族で見守られてきたなかで、もっとも大変だったことは?
「サンが病に倒れたときです。腸障害があり、一生治らない病と闘って生死を彷徨うこと数回。それでも立ち上がるサンを獣医さんは『奇跡』といいます。サンは奇跡の子です。盲目でも眼球摘出しても、私に苦労はありません。元気で笑ってる日が続く事だけを願っています」
ーー母のソニアちゃん、弟のカイジくんは、サンちゃんとどのような関係性ですか?
「カイジがリーダーとしてソニアとサンを見守っています。カイジに絶対的な信頼をサンとソニアは持っています。カイジは、サンの不調を獣医よりも早く見抜きます。毎日サンやソニアの匂いを嗅ぎ、サンが病気になると私を見て教えてくれます。病院に行ったら必ず入院や炎症反応が高く診断ミスがないカイジです」
ーーサンちゃん、ソニアちゃん、カイジくんの3匹に対して、飼い主さんとしては、これからどのように過ごしていってほしいですか?
「ソニアは9歳、サンとカイジは4歳です。シニア犬になったソニアも、体調が悪くてもいつも皆と一緒にいたいサンも、強くて優しく賢いビビりなカイジも、最後まで一日一日を大切に笑顔溢れるように過ごしてくれたら。そして母ちゃん幸せだったと言ってもらえるように、子どもたちと駆け回り寝転び抱き合い過ごしていきます」
■一緒に暮らす難しさを告げられても「もう引き取りたい…そう心に決めた」
ーーサンちゃんとの出会いのきっかけは?
「先代コーギー・悟空を11歳で亡くし、ペットロスで泣きながら過ごす私を見て主人がブリーダーさんを探してくれました。そこにいた、生まれて数日のたった1匹の男の子がサンで、私は迷わずに一緒に暮らすことを決めました。サンの母犬であったソニアも、里犬として迎えました。しかし、サンが盲目犬だと気づいたのは我が家へ来てからでした」
ーー目が見えていないことに、ご自宅で気づかれたんですね。
「獣医さんに相談したところ『先のことを考えて交換された方が良い。目だけでなく脳にも異常があるかもしれない』と言われました。そこで、交換というかたちで我が家へ来たのがカイジ、2ヵ月違いの母違いの弟です」
ーーその後、サンちゃんを引き取ろうと考えた経緯は?
「サンはその後、犬舎で小型犬たちと4ヵ月間過ごしていました。私たちは毎月サンに会いに行きました。その度に涙が溢れました。ある日、犬舎を後にしようとふと庭を見たら、サンはうつ伏せになり静かに眠っていました。
私は車を飛び降り『サン!』と叫ぶと、小型犬を掻き分けて私の声のする方へ走って来たんです。もう引き取りたい…そう心に決めて、ブリーダーさんに『預かっていいですか?』と確認すると、『もちろんいいです』と返ってきました。それから数日後、サンを迎えました。帰宅したらソニアもカイジも大喜びで、母・ソニアはサンを抱きしめていました。カイジはサンが盲目であることを確かめ、毎日面倒を見て遊び、たくさんのことをサンに繰り返し教えてくれました」
■病に倒れた過去も…「元気で笑ってる日が続く事だけを願っています」
サンちゃんは”スマイリーサン”という愛称でSNSでは親しまれているが、その由来は、母や弟犬たちからの大きな愛情をもらい、毎日笑顔で過ごせるようになったから。リードをつけることも散歩するのも、なかなかハードルが高かったが、弟・カイジの存在が大きかった。その気配を耳や音で感じ、学び、今では何でも出来るようになったという。
ーーサンちゃんはフリスビーで遊ぶと楽しそうにしていますね。
「フリスビーはカイジが上手です。カイジのリードを咥えることからサンの散歩は始まりましたので、今でもカイジを追うことが一番嬉しいのだと思います。私との信頼関係も完璧だと思っています。私がリードをひけば、私が行く場所はどこでも着いて来ることができます」
ーーサンちゃんの日常を、飼い主さんご家族で見守られてきたなかで、もっとも大変だったことは?
「サンが病に倒れたときです。腸障害があり、一生治らない病と闘って生死を彷徨うこと数回。それでも立ち上がるサンを獣医さんは『奇跡』といいます。サンは奇跡の子です。盲目でも眼球摘出しても、私に苦労はありません。元気で笑ってる日が続く事だけを願っています」
ーー母のソニアちゃん、弟のカイジくんは、サンちゃんとどのような関係性ですか?
「カイジがリーダーとしてソニアとサンを見守っています。カイジに絶対的な信頼をサンとソニアは持っています。カイジは、サンの不調を獣医よりも早く見抜きます。毎日サンやソニアの匂いを嗅ぎ、サンが病気になると私を見て教えてくれます。病院に行ったら必ず入院や炎症反応が高く診断ミスがないカイジです」
ーーサンちゃん、ソニアちゃん、カイジくんの3匹に対して、飼い主さんとしては、これからどのように過ごしていってほしいですか?
「ソニアは9歳、サンとカイジは4歳です。シニア犬になったソニアも、体調が悪くてもいつも皆と一緒にいたいサンも、強くて優しく賢いビビりなカイジも、最後まで一日一日を大切に笑顔溢れるように過ごしてくれたら。そして母ちゃん幸せだったと言ってもらえるように、子どもたちと駆け回り寝転び抱き合い過ごしていきます」