主人公・マヨが小学生の時に転校して行ったヒトミ。
幼少期に家庭環境が悪かった彼女は、転校先の学校でもうまく行かず、義理の父とも折り合いが悪く、元々持っていた依存的で破滅的な性格をより不安定にさせていた。
そんなヒトミはマヨが16歳になった頃、引っ越し先の高校を辞めてマヨの地元に帰ってきた。
「マヨ、私たち親友だよね……?」
地元に知り合いがいないヒトミにも、「新しく友達ができれば」と思い友達を紹介することにした。
しかしこれが、マヨの高校生活をかき乱す事件の始まりだった……。

奪う女 15話

さらに、あいりさんから聞いた後日談。
ヒトミさんは他の男と住むといって、さとるさんを捨てたというのです。
しかし、友人関係をめちゃくちゃにされてしまったにもかかわらず、当時のマヨさんは彼女をどこか憎み切れません。
育ってきた過酷な環境やツラい経験を知っていたからです。
ところが、ヒトミさんはそんなマヨさんの優しさに再びつけ込んできて……。
新たな事件が起こります。

あいりさんたちとの一件から、数カ月後のとこです。
当時は携帯メールでのコミュニケーション全盛期。
高校生の間でも、たくさんの「メル友」とやりとりするのが流行っていました。
メールを使ってカップルの仲を試す企画に人気が集まるような時代です。
彼氏はまだいないマヨさんにも、30人のメル友がいました。
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(ねぎまよ)