ふるさと納税の返礼品といえば、お米やお肉、魚介類、フルーツといった産地のグルメが人気ですよね。

ですが、最近では返礼品の種類も多く、家電や家具、雑貨、趣味のアイテムまでさまざまです。ふるさと納税専門家の飛田啓介さんに、人気返礼品の傾向を聞きました。

趣味や日用品の人気が上昇

「ここ数年のキャンプブームの中、マニアの間で話題の返礼品があります」(飛田さん)

それが、「スノーピーク」のアイテム。新潟県三条市に本社を置くアウトドア総合メーカーですが、ふるさと納税の返礼品として、キャンプ用品があります。

2022年11月15日現在、「ふるさと納税ガイド」に掲載されているスノーピーク返礼品は122品。意外に多いですよね。

人気上位の返礼品には、

・スノーピーク シェルフコンテナ

頑丈なBOXとして使え、広げて重ねて棚にもなる、変形するコンテナです。キャンプ場だけでなく自宅でもインテリアとして活躍。服や本など、お気に入りをカッコよく見せてくれます。寄付金額は3.2万円。

・チタンシングルマグ 220

コンパクトで持ち運びやすい220mLサイズ。軽量かつ丈夫なチタン製でどこでも活躍します。寄付金額は8000円。

・焚火台 S

焚火台というジャンルを作った名品。修理の必要がないほど頑丈でムダのないデザインが印象的です。自然にダメージを与えずに焚火を楽しむのに欠かせない超定番アイテム。1〜2人用です。寄付金額は2.6万円。

といったものが並んでいます。趣味のアイテムをふるさと納税でゲットするのもひとつの方法ですね。

さらに特徴的なのが、生活に密着した「日用品」です。こちらも人気が上昇しているといいます。

「ここ最近の物価上昇に伴い、非常に人気がでてきたのは『トイレットペーパー』や『ティッシュペーパー』などです。ふるさと納税ガイドでの10月の検索数は前年の2〜3倍にもなりました。ふるさと納税で日用品を貰って、節約につなげたいという人が増えてきていると思います」(飛田さん)

「ふるさと納税ガイド」に掲載されているトイレットペーパーは827品。ティッシュペーパーは108品あります(ともに11月15日現在)。

(一例)

たとえば「エリエール」(王子製紙)であれば、工場ごとに、静岡県富士宮市、北海道赤平市、埼玉県行田市などで返礼品を展開しており、種類もさまざま。

王子ネピアの「ネピア」シリーズ、クレシアの「クリネックス」シリーズなども豊富で、メーカー、種類、数、すべてが充実しているといえます。

なかには、トイレットペーパーとボックス型ティッシュのセットという返礼品もあります。

(一例)

寄付金額はおおむね1万円〜です。

そのほか日用品(消耗品)として、洗濯洗剤や子供用おむつ、ペット用おむつなども種類が多く、それぞれのニーズに合わせ選択できそうです。

○飛田啓介さん/ふるさと納税専門家
ふるさと納税ガイド編集長 ファイナンシャルプランナー
2013年からふるさと納税を行っているふるさと納税マニア。ふるさと納税に関する正しくお得な情報を発信するため、2019年よりふるさと納税の比較サイト「ふるさと納税ガイド」を運営。

※写真は楽天ふるさと納税サイトより