被害妄想だった? 『アクアマン』続編でアンバー・ハードの出演シーンが減ったのは「主役との相性がイマイチだったから」
今もまだ続いているジョニー・デップとアンバー・ハードの名誉毀損裁判。アンバーが新聞に発表した論説記事の中で「私はDVを経験した」と書いたことに端を発しているが、この裁判でアンバーはジョニーが自分を中傷するキャンペーンを行ったと主張している。彼女は離婚後DC映画『アクアマン』に出演、主人公アクアマンの恋人メラを演じた。すでに撮影が終了、来年に公開を控えた続編『Aquaman and the Lost Kingdom(原題)』(以下第2弾)でも同じ役を続投している。しかし第2弾では出演シーンが激減したという。アンバー側は「DVを受けたという私の主張をジョニーのチームが『デマだ』と非難した後、ネガティブな報道とネット上で受けた攻撃のせいだ。これが原因で映画会社が私と距離を置いた」と言っている。
2020年11月にジョニーが映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズを降板したのはご存知の通り。ジョニーがイギリスのタブロイド紙を訴えた裁判で敗訴、彼がDVを働いていたことは「おおむね事実」と裁判所が結論を出したことから映画会社側が降板を求めた結果である。ジョニーのファンはこれに激怒、「アンバーも『アクアマン』第2弾から降板させるべきだ」とオンラインで署名を集めていた。アンバー側はこれもジョニー側が煽ったことだと見ている。
でも映画会社が裁判でアンバー側の主張を否定したことが明らかになった。今週『アクアマン』シリーズを制作するDCフィルムズの社長のウォルター・ハマダがビデオで証言した。ハマダによるとアンバーの出演シーンが減ったのは「アクアマン役のジェイソン・モモアとの間にケミストリーがなかったから」。第1弾の撮影が終わった時点で「アンバーがモモアとの間に自然なケミストリーを持っていないことへの懸念の声が上がった」という。
雑誌『ピープル』の報道によると2人の相性の悪さには、制作チームの間からメラ役のキャストを変更する案が浮上するほど。ハマダ曰く「相性はよくなかった。映画ではたびたびあることだ」。それを演技や編集、音楽の力でケミストリーがあるように見せていたと語っている。つまりジョニーは関係なく、ケミストリーのないモモアとアンバーのシーンを増やしても得られるものがなかったため結果としてアンバーの出番が減ったということ。
ちなみに今年7月、第2弾のプロデューサーを務めたピーター・サフランは「(ジョニーの)ファンのプレッシャーには反応しない」「ジェームズ・ワン監督とジェイソン・モモアがそうするべきと考えるのであればアンバーが演じる」とコメントしていた。キャストを変更したらファンからの圧力に屈したように見えてしまうのは明らか。それを避けると同時に、ケミストリーのなさに対処するためアンバーのシーンを減らすという結論に達したよう。