スリュー 2020年春夏コレクション - 古着から新しい価値を見つけ出す
スリュー(SREU)は、Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 S/S3日目となる2019年10月16日(水)に2020年春夏コレクションを発表した。
2016年フルギニレースという名でブランドをスタートした、植木沙織とディレクターの米田年範が、ブランド名をリニューアルしてランウェイショーを開催。生歌・生演奏、セルリアンタワーの螺旋階段を使って行ったライブ感のあるショーでは、フルギニレース同様に古着にリメイクを加えてオリジナルデザインを作り出している。
古着×新品ファブリック
一度価値がなくなってしまった商品に手を加えて、より長く楽しんでもらえるものを提案する。彼らの目指す先は変わっていないが、今季からはあらたに、古着だけでなく新品のファブリックもコンビネーション。古着ではなかなか手に入らない繊細なオーガンザを組み合わせることで、より新鮮なデザインを追求した。
パッチワークで作り出す新しい洋服
植木沙織自ら国内外から選び抜いた古着のTシャツやスウェットは“きれいに使える”部分を切り取りパッチワークした。トップスだったそれらは、パンツやオールインワンなど全く新しい形に姿を変えている。新品オーガンザのピースと並べてパッチワークすることで、古着特有のぬくもりが際立ってみえる。
ソフトで肌当たりのよいコットン地は、その長所を生かして、レースリボンやフリルのような装飾になって登場しているものもある。
2つの要素をドッキング
前後で全く表情の異なるスウェット×オーガンザのショートパンツ、ストライプシャツとヴィンテージジャンパーを合わせたジャケット、オーガンザとTシャツをコンバインさせた落ち感のキレイなシャツ、デニムパンツを開いて作ったロングスカート。スリューのアイデアによって新しい命を授かったウェアたちが肩を並べている。
スタイルは“いま”を意識した旬な仕上がり。大きなフードつきのワンピースやポンチョのようなフーディ、ロゴ入りスウェット、スニーカーなどアクティブなピースを交えることでスポーティーな雰囲気を纏っている。古着Tのナンバリングロゴも、スポーティーなムードを高めるのに一躍担っている。
ロング×ロングのレイヤード
シルエットは遊びのあるロングラインが主流。裾をアシンメトリーにカッティングすることで、軽やかな動きを作り、ドレスとスラックス、ワンピースとワンピースなど、“長いもの同士”を重ねることでロングラインを強調している。
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