そんな理由で!? 働く女性が目撃した、ありえない会社の辞め方14

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「就職したからには、この会社に骨をうずめる覚悟で!」と思っている人は、どうやら少なくなっている様子。もっと自分に合う環境を求めて、転職を重ねるケースも珍しくはありません。ただ、辞め方には十分注意したいところ。そこで今回は、働く女性たちが目撃した「ありえない会社の辞め方」を教えてもらいました。

■えっ? 辞めちゃったの?

・「1日で来なくなった」(30歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)
・「少し注意されただけで、その日に退職」(23歳/不動産/事務系専門職)
・「徐々に会社に来る回数が減って、気がついたら辞めている」(27歳/アパレル・繊維/秘書・アシスタント職)

せっかく新入社員を迎え入れる準備をしていたのに……。1日で辞められてしまっては、たまったものではありませんね。フェイドアウトしてしまうのも困ったものです。

■正直にいえばいいってものでも……

・「『彼女と生活が合わず、会えなくて辛い』という理由で、仕事を辞めた人がいた」(26歳/食品・飲料/販売職・サービス系)
・「『ライバル社に転職する』という理由で辞めていった人。そこははっきり理由を言うべきではないと思った」(24歳/食品・飲料/専門職)
・「『彼氏が転勤するので辞めます』と言って、新入社員が入社3カ月の研修中に辞めていった。もう少しほかの言い訳があったのでは?」(31歳/建設・土木/事務系専門職)

実際のところ、恋人との関係を優先して退職する人もいるとは思います。ただ、それをストレートに「退職理由」として伝えるかどうかが問題。円満退社を望むなら、本音を隠した方がいいかもしれません。

■あとのことも考えて!

・「引き継ぎもなしに、急に来なくなる人」(32歳/食品・飲料/事務系専門職)
・「仕事をすごく中途半端にして辞めていった」(28歳/ソフトウェア/技術職)
・「やめる2週間ぐらい前まで、周囲の人に言わなかったこと。噂で『辞めるかも?』というのが流れてきていたからいいけど、ちゃんと言ってほしかった」(30歳/食品・飲料/技術職)

自分が仕事を辞めたら、残った人にどのような影響が出るのか。これが考えられない人は、どこへ転職しても活躍できるとは思えませんよね。

■そこは、キチンとしなさいよ!

・「急に来なくなり、メールで辞めることを伝えた人がいたらしい」(33歳/医療・福祉/専門職)
・「LINEで報告」(27歳/医薬品・化粧品/事務系専門職)
・「親が辞表届けを持ってきた」(27歳/学校・教育関連/専門職)

最近、よく耳にする「メールやLINEで連絡を済ませる」というパターン。遅刻・欠勤の連絡ならまだしも、さすがに退職の場合はありえない! 最後はビシッと決めたいものですね。

■立つ鳥、跡を濁しまくり……

・「嫌味を残して会社を去っていった人がいる」(31歳/電機/事務系専門職)
・「同僚に会社の嫌なところを愚痴りまくって辞める。残る人たちは、いい気持ちで働きたいのに」(33歳/金融・証券/専門職)

もう去る会社なのですから、最後くらいは気持ちよく! とは、思えなかったのでしょうか? よほど会社に恨みがあるのか、「元」同僚のことなどお構いなしなのか……。

このように、会社を辞める人の行動が、残った社員に不快な思いをさせたり、迷惑をかけたりすることは多いようです。そこで、「会社を辞めるときのマナー」について、マナー講師の平松幹夫先生にもお話を聞いてみました。

■プロが教える! 会社を辞めるときのマナー

「退職理由を正直に伝えるかどうか、迷う人も多いようですね。もし、親しくしている上司などから、『今後のために、理由を聞いておきたい』と言われたような場合には、正直に話せばいいと思います。ただ、特別に聞かれることがなければ、退職理由は『一身上の都合』としておくのがマナー。円満な退職を希望するなら、理由を詳しく説明する必要はありません」(平松先生)

また、辞めるときに提出する書類についても、注意が必要とのこと。

「会社を辞めることを『辞表を出す』と言いますが、実はこの『辞表』は、役員などのポジションについている人が辞めるときに提出するもの。一般社員が辞めるときは『退職願』もしくは『退職届』を提出します。

また、退職願や退職届を突然提出するのも、あまりいいとはいえません。できれば、前もって直属の上司などに『辞めようと考えているのですが……』と、打診しておくことをオススメします。それが、正しい『道すじ』というものではないでしょうか」(平松先生)

●会社を辞める際のポイント

・聞かれない限り退職理由は「一身上の都合」としておく
・役員などでない限り「辞表」ではなく「退職願」「退職届」
・可能なら、辞めたいと思っていることを直属の上司に事前に相談

もしかしたら、これから退職・転職する機会が訪れるかもしれません。それまでお世話になった会社に「うしろ足で砂をかける」なんてことにならないよう、一人の社会人として、去り際のマナーも覚えておきたいですね。

(森川ほしの/OFFICE-SANGA)

※『マイナビウーマン』にて2015年9月にWebアンケート。有効回答数132件(22〜34歳の働く女性)
※画像は本文と関係ありません