植物の蔓を使って架けられた徳島県の「かずら橋」

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“一歩でも踏み外すと落ちてしまいそうな緊張感がたまらない”との理由から、一部の旅行好きの間で絶大な人気を誇っている吊り橋。そんな吊り橋のなかでも、死ぬまでに一度は渡ってみたいスポットばかりを集めた「世界の徒歩吊り橋10選」が発表された。

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旅行口コミサイトのトリップアドバイザーが定期的に行っている人気企画「バゲットリスト(死ぬまでにやっておきたいことの一覧)」第9弾で、日本からは徳島県の「かずら橋」と静岡県の「夢の吊橋」が選ばれている。かずら橋は、その名のとおり“かずら”と呼ばれる植物の蔓を使って架けられた橋で、100%天然素材で作られたがゆえの不安定感が、かえって吊り橋好きの心をとらえたという不思議なスポットだ。

一方の夢の吊橋は、橋の真ん中に板が走っている点が特徴的。安定感を出すために取り付けられた板が、逆に「ここを通らなきゃ!」という強迫観念を生み出し、渡っているうちにバランス感覚を失ってしまうことでも知られている。

また世界には、日本のそれを遥かにしのぐ圧倒的なスケールの吊り橋が多数存在している。たとえば、スイスの「トリフト橋」は、アルプスで一番長く、高い場所に架けられた吊り橋で、全長170m、高さ100mというスケールだ。オーストラリアの「タフーンフォレストエアウォーク」は全長620m、アメリカの「ロイヤルゴージブリッジ」は谷底までの距離が316mという、とんでもない規模で、毎年、大勢の吊り橋マニアが訪れているそうだ。

そして吊り橋といえば、そこから見える絶景も大きな魅力として知られている。カナダの「キャピラノ吊橋」は美しい森林の中を、南アフリカの「ポールソワー吊橋」は渦を巻く激流を真上から鑑賞できる点が好評を博している。

さらにアイルランドの「キャリック・ア・リード吊橋」は、全長20mと短めながら眼下に美しい浜辺が広がる人気スポットで、中国の「安瀾橋」は、宋の時代に作られた建造物と一体になった、歴史的にも価値のある吊り橋。またメキシコの「オフエラ橋」は、かつて栄えた炭鉱に続く吊り橋で、すっかりさびれたゴーストタウンを通り抜ける際は、独特の恐怖感も味わえるそうだ。

もちろん、今回紹介したスポット以外にも、世界には魅力的な吊り橋はまだまだあるので、気になる人はトリップアドバイザー公式サイトを参考にしつつ、吊り橋巡りの旅行プランを立ててみてはいかがだろうか。【東京ウォーカー】