磐梯山の麓で心と体の「美トックス」を vol.1
日本屈指の名山、会津磐梯山に抱かれる宿だ。
東京からなら、東北新幹線で郡山まで1時間半。そこからアクセス抜群のローカル線、磐越西線快速に乗り換える。汽笛を聞きながら、車窓から見る美しい山間の風景は、ゆっくりゆっくり心を自然へと解放してくれるよう。恵まれた福島の自然を愛で、心を落ち着かせるアプローチも、大切な旅の要素だと実感できる。徐々に山深くなる東北の、懐かしくも美しい日本の田園風景を眺めつつ、電車に揺られて1時間弱。リゾート最寄りの磐梯町駅に降り立つと、美しい稜線を誇る勇壮な磐梯山が圧倒的な迫力で迎えてくれる。
宿に到着すると、チェックイン時に、美のコンシェルジュからプランの詳細が案内される。1日目は解毒と深い眠りをテーマにした食事とアクティビティ中心。部屋で一息ついた後、最初のプラグラム「WATSU(ワッツ)」が始まる。「WATSU」とは、WATER(水)+SHIATSU(指圧)の造語。水着に着替え、プールで脱力するだけだが、インストラクターがストレスやコリで固まった体をゆっくりと水に浮かべてくれるので、何とも気持ちがいい。ゆるゆると動かされることで、通常のマッサージでは味わうことのできない自由で緩やかな解放感に浸ることができるのが特徴。昔、母親のおなかで羊水に入っていた記憶が呼び覚まされるがごとく、懐かしい浮遊感を体験できる。最初は緊張し、つい力が入ってしまう心と体も、慣れてくると柔らかに。日頃からストレス等で心と体が強張りがちだと、力を上手く抜けないかもしれないが、自分の状態を知る意味でも貴重な体験となるはずだ。
終了後は、この地最大の“宝”のひとつである「朱嶺の湯」へ。源泉かけ流しの贅沢至極の天然温泉。大地のエネルギーをいっぱい受けて、体の毒を流したい。さらに、この茶褐色に濁った温泉は、塩と鉄分を含んだナトリウム塩化物質泉で、保湿・保温効果も高い「美肌の湯」。湯を肌に馴染ませると、するすると肌の上を滑っていくぬめり感が心地よい。磐梯山に最も近いリゾートならではの、火山の恵みが凝縮された温泉は、入った直後でも肌はつっぱらず、翌日そして数日後まで、ふんわりしっとりやわらかな肌を持続させる実力を持つ。その惚れ惚れする入り心地に、滞在中は時間をみつけて何度も湯に浸りたくなるほどだ。ゆっくり湯に浸かった後は、磐梯山の名水を飲んで体を潤し、新陳代謝を促して。 >vol.2 “8つの宝”を食す待望のディナーは?
磐梯山温泉ホテル
福島県耶麻郡磐梯町大字更科字清水平6838-68
Tel:0242-74-5111
「美トックスプラン」
1泊2食 24,800円〜/一人
夕食:プラン限定プレート「サイプレス」+kissekisseブッフェ
朝食:薬膳解毒ックス朝食+kissekisseブッフェ
WATSU+ヘッドスパ付
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