恋愛研究家の六波羅ナオトです。

財務省の事務次官のセクハラ問題が話題になっています。いろいろな憶測や第三者の話が飛び交って、複雑な事態に発展してしまっています。読者の皆さんの中でも賛否両論あると思いますが、今回の恋愛メソッドでは、この問題に端を発した男性による女性へのセクハラ問題について、男性である筆者の独自目線で切り込んでみたいと思います。

何をされたらセクハラと感じますか?

皆さんの中にも、セクハラの被害に遭われたという人は少なからずいると思います。今回の問題で湧き上がった議論の中で、「女性が不快に感じたらそれはセクハラ」という論調が、筆者としてはとても気になった点であり、思案にふけった次第です。

例えば、男性にこんなことを言われたら……。

「ご結婚はされているのですか? 」

「お子さんは? 」

「おいくつですか? 」

「彼氏いないの? 」

「身長いくつ? 」

「美魔女ですね」

皆さんは、この中で「セクハラされた」と思う男性の言動はありますか?1〜2つ該当すると感じる人、全部セクハラですという人まで様々だと思います。上記の発言はセクハラというよりは、パワハラだったり、社会人として失礼な発言も多いですね。ハラスメントセミナーによると、どの発言も不快に感じられたらアウトです。ちなみに、今回の問題のような

「おっぱい触らせて」

「抱きしめてもいい?」

などは、不快に感じられる率が非常に高い発言です。

では、女性は不快感を我慢しなくてはならないのだろうか?

会社をクビになるレベルのセクハラに該当しない場合は、たとえ不快に感じたとしても我慢しなくてはならないのでしょうか。例えば、結婚していても子供がいない女性に「お子さんは?」と聞くことで不快感を与えてしまう恐れは十分考えられます。その際に、女性は発言相手との関係性を保つために我慢してしまいがち。「お子さんは?」のように、一度答えるだけで済むならまだしも、しつこく食事に誘われたり、日常的におばさん扱いされては、我慢する必要はないと考えます。

でも、会社の同僚や上司、取引先との良好な関係性のためにはなかなか言えないものですよね。しかし、不快感を募らせて、いつか爆発してしまっては相手との良好な関係どころではなくなってしまいます。

問題は男性側にセクハラをしているという認識がないこと

セクハラ問題の多くは、男性が女性に対して「性的嫌がらせ」をしているという認識がないことにあると感じます。「おっぱい触らせて」や「抱きしめてもいい?」などは、明らかに性的な発言ですが、発言者である男性は「嫌がらせ」をしているつもりがないので、相手の女性との関係性によっては、冗談や言葉あそび、場を盛り上げるためのネタとして、しばしば散見されるシチュエーションです。しかも、その手の発言は「彼氏いないの?」のように一度だけ応えれば済むものとは違い、継続して言われることもあるので、問題は深刻です。

女性にとっては、そんな発言をされ続けたらたまったものではありません。いくら、仕事だから良好な関係を保たなくてはならないと言っても、不快に感じる性的発言を女性が継続的に我慢し続けなくてはならない状況が「良好な関係」と言えるでしょうか?

今回の事務次官の例で言えば、我慢し続けた結果「良好な関係」どころか、政治や世間を巻き込んだ大問題へと発展してしまいました。もし、アナタがセクハラ発言をされたとして、今回のような大事へと発展することを望みますか?憎きオッサンに一矢報いたいというのであれば、それもアリでしょう。ただし今回の件では、被害者とされる女性の名前がバレてしまいネットで騒ぎになっています。また、関係した第三者まで吊し揚げられている状況です。この件をアナタに置き換えてみたときにどう感じますか?取引先をひとつ失うどころか、仕事さえままならなくなってしまう恐れがあります。だから、女性は我慢してしまうのでしょうが……。

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前編では、問題提起とセクハラそのものについて筆者目線で語りました。後編では、筆者なりの解決策やセクハラを受けた際のアドバイスをしてみたいと思います。〜その2〜に続きます。

おじさんの中には、一体何を話せばセクハラと思われないか、と悩んでいる人も。