地方自治体への寄付を通じ、地域の活性化に貢献できる「ふるさと納税」。そのお礼としてその土地の特産品が「返礼品」としてもらえることで、利用する人が増え続けています。まだ経験したことがない人でも、「すごくお得らしい」「返礼品が豪華らしい」といった、話を耳にしたことがあるのではないでしょうか?

返礼品で人気なのは豪華特産品!中には電化製品も

「株式会社マーシュ」は、全国20代〜60代男女を対象とした「ふるさと納税に関するアンケート調査」を実施。こちらによると、「ふるさと納税をしたことがある」という人は全体の20.2%。未婚の人より既婚者が多く、意外にも女性より男性が良く利用しているようです。

一番経験者が少ない年代は高齢の60代。そこから少し若い50代になると、一気に利用者が増えます。

またふるさと納税のお楽しみである「返礼品」では、どんなものをもらった人が多いのでしょうか?「豪華らしい」という噂のお礼品ランキングはこちらになります。

「ふるさと納税」で貰ったことがあるお礼の品

1位 肉……55.0%

2位 魚介類(エビ・カニを含む)……43.6%

3位 米……35.6%

4位 果物類……30.7%

5位 お酒・飲料……22.3%

6位 加工品……12.9%

7位 菓子……12.4%

8位 野菜類……8.9%

9位 電化製品……7.9%

10位 鍋セット……6.4%

11位 雑貨・日用品・美容関係……5.4%

12位 麺類……4.5%

1位は「肉」、2位は「魚介類(エビ・カニを含む)」と、未経験者が抱くイメージ通りの豪華な品が上位に!ほか地域の特産品にありそうな食材が並ぶ中、意外にも9位に「電化製品」がランクインしています。気になったので調べてみると、「象印マホービン株式会社」がある大阪府大東市にて、炊飯器やふとん乾燥機などの象印製品を返礼品としていることが判明。これも立派な地域の特産ということでしょうか?

日本各地にはたくさんの銘柄牛がありますが、返礼品でもらえたらテンションが上がりそうです。

やらない理由は「面倒くさそう」。でもやってみると簡単?

返礼品が豪華なのは分かっていても、ふるさと納税を経験したことがない人は79.8%。経験したことがある人のほうが、今だ少数派です。なぜやらないのでしょうか?同調査では未経験者にその理由を尋ねた結果、以下の答えとなりました。

ふるさと納税をしない理由

1位 手続きが面倒だから……32.5%

2位 仕組みがよくわからないから……30.5%

3位 寄付をする余裕がないから……30.2%

4位 特に支援したい地域がないから……11.8%

5位 控除の対象にならないから……10.3%

6位 住んでいる地域に納税したいから……8.4%

7位 魅力的なお礼の品がないから……7.5%

8位 ふるさとがないから……4.3%

1位と2位を見ると、圧倒的に多いのは「面倒」「よくわからない」ことが大きいようです。しかし同調査では「ふるさと納税の制度・仕組みの理解」をはじめ、「寄付をする自治体の選定」「寄付の申込方法」「確定申告/ワンストップ特例申請」手続きについて、経験者に難易度を質問。その回答結果は未経験者にとって、意外なものとなっているのではないでしょうか。

一番難しいと感じるのは「寄付する自治体の選定」。どこに寄付をしたらいいか迷うのも楽しそうではあります。

一番の難題である「ふるさと納税の制度・仕組みの理解」は、「簡単だった」「どちらかといえば簡単だった」が合計で77.2%に。ほかの項目でも半数以上が難しさを感じていないのです。つまり未経験者が「面倒」と感じるのは、イメージの問題が大きいのではないでしょうか?

知れば意外と簡単らしいふるさと納税。騙されたと思って一度やってみると、ハマるかもしれませんよ。

【調査概要】
調査機関 :株式会社マーシュ
調査対象者:全国の20代〜60代男女、「ふるさと納税」の名前を知っている
有効回答数:1,000
調査期間 :2018年2月14日(水)〜2月19日(月)