炭焼倶楽部Yamadori/店舗外観。和牛と豚、オリジナルメニューで富良野の味覚が楽しめる

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北海道には“びらとり和牛”、“白老牛”など、北海道にその名を轟かせるブランド和牛がありますが、じつは富良野にもそれらに比肩する自慢の和牛があります。それが“ふらの和牛”です。

炭焼倶楽部Yamadori/“ふらの和牛”の特上リブロース

「炭焼倶楽部Yamadori」は、そんな地元の味に早くから注目した老舗の焼き肉店。20数年前から本格的に“ふらの和牛”を取り扱い、以来、今日までこの地で、“ふらの和牛”の味と魅力を伝えています。この店のメニューに並ぶ“ふらの和牛”は、リブロース、カルビ、モモの3種類。中でも一番の人気を誇るのが「特上リブロース」(4406円)です。

リブロースは肋骨の背中側の部分で肩ロースとサーロインの間にあるもっとも厚みのあるロース肉のことです。脂肪が多いこともあって、肉質はきめ細かくて柔らかく、特上の部位として知られています。この店ではそんなリブロースが、皿から溢れんばかりの大きさで、ドンと1枚差し出されます。230gの迫力もさることながら、「これぞ和牛!」とでもいうようにキレイなサシが入っていて、あまりの美しさに目を奪われてしまうほどです。

これだけの素材ですから、もちろん美味しく食べたいものです。そのためには焼く際にちょっとしたコツが必要。お店の方のアドバイスによると、ポイントは焼く前にまずはしっかりと火をおこし、網を熱くすること。アツアツになった網の上で肉の表面をササッと炙る程度の焼き加減がベストだそうです。そうすることで、リブロースならではの柔らかな肉質と和牛特有の脂肪を堪能できるというわけです。

観光客の方には「特上リブロース」を筆頭に、「特上カルビ」(2138円)、「上モモ」(1382円)などの“ふらの和牛”が圧倒的に支持を得ていますが、地元の方にシンパが多いのが豚の内臓類。

「豚シンタン」(475円)、「豚ホルモン」(399円)、「豚サガリ」(583円)、「豚レバー」(432円)など4種類が揃っています。その他、上富良野町産の“かみふらの地養豚”も取り扱っていて、「豚バラ抹茶塩」(648円)など、牛肉も豚肉も地元ならではの味覚を楽しめます。

この店のオリジナルのメニューの代表格が「ふらのワインチーズのキムチ焼き」(799円)。地元ではなかなかに有名なメニューですが、ここ最近、注目されているのが「ぽてメン」(658円)。地元産のジャガイモで麺を作ったアイディアメニューです。

見た目はうどんのようですが、食感は有名うどんのような弾力とコシがあり、それでいて麺にはジャガイモの息吹がしっかりと刷り込まれています。季節によってジャガイモの品種や麺の太さを変えるなどして、試行錯誤を繰り返しながら、地元の味を伝えています。

炭焼倶楽部Yamadori ■住所:富良野市朝日町4-22 ■電話:0167・22・3030 ■時間:11:00〜15:00、17:00〜23:00(LO22:00) ■休み:不定 ■席数:60席(喫煙可)

【北海道ウォーカー編集部】