「どこか農場たまごカフェ」/店舗外観

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中富良野町の市街地から5分ほど車を走らせれば、すぐに牧歌的な風景が広がります。さらに山奥へ踏み込んだならば草木が生い茂り、そこは富良野ならではの圧倒的な自然の只中。「どこか農場たまごカフェ」は、そんな緑の中にあります。古い民家を店手自らの手で2年の歳月をかけて移築し、改修したというだけあって、建っているだけで独特な雰囲気を漂わせます。まさに手作り感がいっぱいのカフェなのです。

「どこか農場たまごカフェ」/店内のようす

メニューにもそんな手作り感があふれています。現在、カフェでランチタイム(11:00〜15:00)に出している食事メニューは「和風ポトフ定食」のみですが、そちらには季節の自家製野菜がふんだんに使われています。

そもそも「どこか農場」は養鶏からスタート。同時に無農薬栽培で有機野菜も作り始めたのですが、そう簡単に大収穫とまでは行き着きません。失敗は成功の母。試行錯誤を繰り返し、ようやく、収穫の目途も立ち、現在の自家製野菜を主役にした「ポトフ定食」の形に落ち着いたといいます。

定食はメインのポトフのほか、野菜の天ぷら、豆のサラダ、漬け物、温泉タマゴ、デザートで構成され、ご飯は自家米のおぼろづきを使用。もちろん、大部分の野菜が自家製で、ポトフにはそんな野菜の旨みが充分に染み出ています。1日35〜40食の限定メニューで、売り切れてしまう日もあるそうです。このほか、「野菜の塩ケーキ」(600円)、米粉を使った「シフォンケーキ」(400円)、「はちみつプリン」(400円)などのスイーツにも、自家製野菜、自家米、自家はちみつが使われています。

また、カフェの入り口付近から、なだらかな斜面に沿って広がる緑地帯の正体は、この農場のベリー園「極楽ベリー園」。そちらではハスカップ、ラズベリー、ブルーベリーカシスなど10種類のベリーを栽培し、収穫の時期には摘み取り体験をすることができます(大人600円・小人300円)。店内では、このベリー園で採れたハスカップ・カシス・ブルーベリーの3種を使用した「ベリージュース」(400円)も味わうことができますよ。

どこか農場たまごカフェ ■住所:中富良野町東9線北13 ■電話:0167・44・4220 ■時間:10:00〜16:00(LO15:30) ■休み:木曜 ■席数:16席(禁煙)

【北海道ウォーカー編集部】