まるでくじらのような潜水艦

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映画『この世界の片隅に』で話題の呉市

昨年公開の映画『この世界の片隅に』は、クラウドファンディングサイトで目標額を一日経たらずして集めたことで話題になりました。

【写真20枚】戦艦の町・呉市の観光スポット&グルメ情報を写真でじっくり見る

物語は、1944年(昭和19年)頃の広島・呉が描かれており、戦争の悲惨さとその時代をたくましく生きる人々の姿を、漫画家こうの史代さんと、日本のアニメーション監督の片淵直純さん独自の世界観で表現しています。

最近、物語の舞台を見てみたいと呉市で「聖地巡礼」をする人が増えています。

そして、旧上長ノ木・畝原・惣付など、観光地ではないエリアでの無断撮影や私有地への立ち入りが問題になりはじめているそうです。

【映画の公式サイトニュースより】

『この世界の片隅に』聖地巡礼についてのお願い

「そこは観光地ではありません」

ズシンと響く言葉ですね。

でも、ロケーションマップが手元にないと、どこまで行っていいのかよく分からないですよね?

マップは、JR呉駅近くにある「観光案内所」に行けば置いてあります。ほかにも呉港周辺の施設にマップが置いてある場所があるので、まずは立ち寄ってみてましょう。

戦艦大和の母港「呉港」

広島県の瀬戸内海に面した海軍と造船のまち「呉市」。

呉港からは、停泊している多種多様な艦船を眺めることができます。

映画で大和が呉港に入港するシーンが出てきますが、戦艦大和の史料には昭和19年の4月17日に入港したと記されています。

夕方頃、呉港から見える夕陽はとても美しく、ちょっぴり切ない気持ちになります。

『この世界の片隅に』の主人公、すずさんが畑から眺めていた呉港の風景を目に焼き付け、改めて映画を見直すと更に感動が深くなりますので、ぜひ立ち寄ってみてください。

てつのくじら館 海上自衛隊呉史料館

「てつのくじら館」こと海上自衛隊呉史料館は、その名の通りくじらのような潜水艦がドーン!!

映画の中には潜水艦は出て来ないのですが、敷地内には実物の巨大潜水艦を展示していて、実際に乗艦もできる史料館です。

「てつのくじらカフェ」

館内にカフェも併設されているカフェでは、海上自衛隊にちなんだメニューを楽しめます。

海自カレー

海上自衛隊のご飯と言えば「海自カレー」。

長く航海に出ている隊員に、曜日感覚を忘れないようにするため、毎週金曜日はカレーが出されているからです。

呉港の周りでは、海上自衛隊の調理員から伝授してもらったカレーを忠実に再現し認定された飲食店が、潜水艦や護衛艦などにちなんだ名前のカレーを提供しています。

もちろん、てつのくじら館内にあるカフェでも、あきしお第10代艦長認定の「あきしおカレー」を味わうことができます。

しかし、一日限定30食なので、売り切れてしまうことも・・・・。

でも、ご安心を!お土産用のレトルトカレーも販売しています。

【てつくじラムネ】

カフェで販売されている「てつくじラムネ」は、戦艦大和で飲まれていたラムネと同じものです。

【レモン大福&カフェオレ大福】

海軍旗をモチーフにした面白い大福は、レモン味とカフェオレ味の2種。

■てつのくじら館 海上自衛隊呉史料館

〒737-0029 広島県呉市宝町5番32号 TEL:0823-21-6111

大和ミュージアム 呉市海事歴史科学館

てつのくじらと隣接しているのが「大和ミュージアム」こと呉市海事歴史科学館。

『この世界の片隅で』のすずさんと周作が、段々畑から呉港を眺めるシーンで登場する「戦艦大和」の資料が展示されています。

物語の中で「戦艦大和」の映像はあまり多く登場しませんが、その存在の大きさは今も昔も変わりません。

戦艦「大和」は昭和16年当時、日本造船技術の最先端技術の集大成、そして世界最大の戦艦だったと言われています。

館内中央には「戦艦大和」の10分の1サイズの模型やゼロ戦、魚雷なども展示されています。

その他、併設のミュージアムショップには映画関連グッズはないものの、戦艦に興味がなかった人も、思わずなにか買いたくなってしまいそうな海軍グッズが並んでいますので立ち寄ってみてください。

それから、ちょっとオマケですが、大和ミュージアム周辺にもデザインマンホールがありますので、探してみてくださいね!

■大和ミュージアム 呉市海事歴史科学館

〒737-0029 広島県呉市宝町5-20 TEL:0823-25-3017

おわりに

いかがでしたか?

戦争があった時代から月日がたち、現在は平和な呉の街ですが、山や海の美しさは今も昔も変わらないままです。

映画を観て呉の街を訪れてみたくなったら、今回紹介した施設にも足を運んでみてくださいね☆