そろそろ蚊が気になる…「天然の虫よけになる」アロマ6選

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だんだんと気温が高くなり、外へお出かけしたくなる季節になりました。

そんなとき、気になるのが虫……。虫よけをする方も少なくないと思いますが、虫よけは化学合成でできているため、皮膚につくとかぶれてしまうこともありますよね。

そこで今回は、薬剤師である筆者が、肌が弱い方でも安心の天然の虫よけになるアロマについてご紹介します。

■天然の虫よけになるアロマ6つ

(1)ニーム

害虫を寄せつけない万能樹として知られています。鉢植えを買ってきて置いておくだけでも部屋の中を虫除けしてくれる植物です。

人体には影響なく、無農薬の現場では精油を薄めて噴霧することもあるそうですよ。

(2)シトロネラ

レモンに似た香りを持ち、特に蚊に対しては非常に威力を発揮することで知られています。

シトロネラの香りを嫌がって蚊などの昆虫が近寄らなくなるため、天然の虫除けとして役立ちます。

ミツロウと混ぜ合わせたハンドクリーム、アロマスプレーやアロマランプで蒸散させるなどして使うことができますよ。

(3)レモングラス

レモングラスに含まれるシトラールは、蚊が嫌う香りと言われていて、東南アジアでは虫除けとして昔から親しまれています。

鉢植えをそのまま置いても多少の働きはありますが、レモングラスの精油を用いたスプレーや、レモングラスの香りのするアロマやお香などを焚くのがおすすめです

(4)ゼラニウム

ほのかに甘く少しローズに似た芳香の中に、ミントのような香りを含んでいるのが特徴です。“ローズゼラニウム”の別名を持ち、ゲラニオールなどローズと共通の成分を含んでいます。

ちなみに、虫除け効果だけではなく、気分が落ち込んだり、イライラしたりしたときに用いられるエッセンシャルオイルでもあります。

(5)レモンユーカリ

虫除けアロマとしては、日本ではシトロネラが一般に最もよく知られていますが、実はこのレモンユーカリの方が虫よけ成分の含有率が高いことをご存知ですか?

レモンの柑橘類の香りとユーカリの通るような香りが混ざっているので、精神を落ち着かせるのにも効果的です。

(6)ラベンダー

ラベンダーは殺菌作用、消毒作用があり、美容目的にもよく用いられますが、衣類やカーペットなどの虫除けにも使えます。

エッセシャルオイルをスプレーにして使う以外には、風通しのよい場所に吊るしドライフラワーにして使用することもできます。

虫除けスプレーをつくるときは、無水エタノール5mlと好きなアロマオイル合計10〜15滴(種類を混ぜても可)に精製水45mlを混ぜてスプレータイプの容器に入れておけば天然の虫よけスプレーになります。

また、事前にアロマオイルのパッチテストを行うようにしましょう。そうすることで、自分の肌に合ったアロマオイルで虫除けスプレーをつくることができますよ。

【筆者略歴】

宮本知明 ・・・ 薬剤師×植物療法士。病院薬剤師を経て「薬と共存しない生活」の念いからホリスティックな健康観と出逢う。現在は、統合医療の知識をもった「ホリスティックな健康観を持つ女性」を育成する活動をしている。

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※ Botamochy / shutterstock