えっ、ヨーグルトじゃダメ!? 「ツラすぎる花粉症に効く」意外な食べ物3つ

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少しずつ気温が上がり、春を感じるようになってきました。この春の訪れを嬉しいと感じられるか、憂うつな気分になるかを大きく左右するのが“花粉症”の有無ではないでしょうか。

現代ではかなり多くの人が花粉症に罹っています。しかも、昨年まで何ともなかった人が突然罹ってしまうというのも厄介なところ。

予防のためには体を冷やさないようにし、日常的にヨーグルトやりんご等を摂ることがいいとされています。しかし、すでに症状が出てしまってからではさすがのヨーグルトも敵いません。

そこで今回は、健康管理士の筆者が、すでに症状が出てしまっている人のために症状を“緩和してくれる”オススメ食材を3つご紹介します。

■1:梅干し

花粉症の症状を抑える薬といえば“抗ヒスタミン剤”。花粉症は花粉が鼻や目の粘膜に着くことで作り出される“IgE抗体”が花粉と反応してできるヒスタミンなどの化学伝達物質によって引き起こされます。

そのヒスタミンの放出を抑えるために、抗ヒスタミン剤が使われるのです。しかし、眠気を催したり、頭がボーっとしてしまうという難点があります。

梅干しに含まれる梅肉エキスにも同様の抗ヒスタミン作用があり、辛い花粉症の症状の発生を抑えてくれます。しかも梅干しを漬ける時に使用する赤シソには“ロズマリン酸”という炎症を抑えるポリフェノールが含まれているため、梅の実と赤シソのWの効果が期待できます。

■2:煎茶

フライドポテトやスナック菓子、カップ麺などの加工食品。これらの食品には炎症を促進してしまうリノール酸が多く含まれています。

この炎症を抑えてくれるのがαリノレン酸。本来αリノレン酸とリノール酸の摂取割合は1:2がよいとされているのですが、今の日本人は1:20と明らかにリノール酸の過剰摂取が見られます。

そこで注目されているのが、えごま油や亜麻仁油といったαリノレン酸を多く含むもの。しかし、利用する習慣をつけ継続するのはなかなか大変なようです。

そこでオススメなのが煎茶。煎茶は100gあたりのαリノレン酸が1,400mgに対してリノール酸はわずか590mg。日常的に摂りやすいお茶でのαリノレン酸の摂取ができますよ。

■3:フキ

注目したいのはフキやふきのとうに含まれるポリフェノールの一種、フキノール酸。ヒスタミン発生を抑えるだけではありません。肉類や卵に多く含まれる“アラキドン酸”を原料に体内で合成されるロイコトリエンという“ヒスタミンと同じような働き”をする化学伝達物質の合成を抑えてくれます。

地味な食材ではありますが、その働きは心強いもの。ふきのとうもそろそろ店頭に並び始める頃なので、副菜のひとつに加えてみてはいかがでしょうか?

実は、筆者も18年間花粉症に悩まされた経験があります。しかし、食をはじめとする生活習慣の改善で見事完治。まずは今の辛さを乗り越え、日常の生活習慣を見直してくださいね。

【著者略歴】

SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

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※ Piotr Marcinski / shutterstock