アーティストの制作現場が見られる!横浜で「オープンスタジオ」イベント開催

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いつもは展覧会やイベント会場として使われているスペースが、4月から6月までの3ヵ月間、全国から集まったクリエイターたちの制作スタジオに変身。さらに、彼らの創作の現場を間近に見ることのできる「オープンスタジオ」が、期間限定で開催されるという。海沿いのロケーションにあって、いろんなジャンルの文化が交錯する横浜らしい雰囲気も楽しめる立地のスタジオを、覗いてみるのもおもしろいかも。

2015年6月19日(金)から28日(日)まで、横浜の「BankART Studio NYK」では、49組のアーティストの製作現場を公開する「オープンスタジオ2015」を開催。場所は、1953年に建てられた日本郵船株式会社の元倉庫。歴史の名残を残しながらも、リノベーションによって巨大なアートスペースに生まれ変わった施設なのだとか。今回の入居アーティストは、100組ほどの応募のなかから選ばれたそう。

「若手アーティストの登竜門である『VOCA賞』でグランプリを取った曽谷朝絵さんをはじめ、すでにメジャーの受賞歴があるような実力やキャリアを持った人から無名の若い人まで、さまざまな方が参加しています。ものづくりに対して情熱があり、可能性の見える人たちを選んだら、こういうメンバーになりました」と、広報担当者さん。

例えば、女性作家では、アジアの形や自然などをモチーフに活躍する宮間夕子さん、布を使ったリメイク作品がユニークな吉沢香代子(KAIE)さんなど、若い世代のアーティストの作品には素直に共感できそう。

また、有名建築家・丸山欣也さんのもと、大地の力を発見する取り組みを行っている「有形デザイン機構」や、明治大学理工学部研究科の倉石信乃先生が中心となって住宅街などを研究する「都市のしおり2015」など、キャリアをバックボーンにしたアート活動も。

スタジオの中はブースのように分割されていて、それぞれのアーティストが制作中の現場で、直接交流ができるとか。6月19日(金)には一般の来場者も参加できるオープニングパーティがあるので、興味のある人はこちらにも。

アーティストたちの生き生きとしたリアルな表情が見られるクリエイトの現場には、ワクワクするような出会いがあるはず。いろんなアトリエを訪問する気分で、アート散歩に出てみては?