冬二夜「セルフバージョンアップ」預金口座に、200万円がポンと入ってきたとき、私は32歳にして人生のステージが上がったことを実感した。これが数ヶ月間100時間以上残業したとか、地道に肉体労働をしたとかの報酬だったら、こんなに高揚はしない。このお金は、私が書いたネットドラマの脚本が当たって、PVに応じた歩合を手にしたお金。つまり、才能の対価だ。私は、そのお金で、まずMacBook Airの最新モデルを買った。それまでは