今の今まで勘違いしていた変換(タイピング)ミス1位「×掻き入れ時 ○書き入れ時」

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最近は文字入力補助ソフトが高性能になってきたため、かつてのような笑える誤変換は少なくなってきました。でも、パソコンを使う本人が勘違いをしていたら、ミスはなくなりませんよね。そこで、今の今まで勘違いしていた変換(タイピング)ミスについて、読者638名に聞きました。

Q.今の今まで勘違いしていた変換(タイピング)ミスを教えてください(複数回答)
1位 ×掻き入れ時 ○書き入れ時 24.4%
2位 ×若干二十歳 ○弱冠二十歳 21.9%
3位 ×凌(しの)ぎを削る ○鎬を削る 21.2%
4位 ×今だに ○未だに 11.8%
5位 ×興味深々 ○興味津々(津津) 10.8%

■×掻き入れ時 ○書き入れ時
・「掻き入れ時のほうがなんとなくそれっぽく見えていました」(23歳女性/ソフトウェア/技術職)
・「掻きむしって集めるという意味だと思っていました」(31歳男性/学校・教育関連/営業職)
・「由来が気になります」(27歳女性/電機/事務系専門職)

■×若干二十歳 ○弱冠二十歳
・「若いのだから若干のほうを使ってしまう」(27歳女性/医療・福祉/事務系専門職)
・「使うことがたまにあるのですが、いつも迷います」(22歳女性/医薬品・化粧品/クリエイティブ職)
・「間違えていることを知らずにレポートを提出して、赤字で直され初めて気づいた」(22歳男性/機械・精密機器/事務系専門職)

■×凌(しの)ぎを削る ○鎬(しのぎ)を削る
・「気がつきにくい間違いだから」(49歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「鎬の字を知らなかった」(28歳女性/医薬品・化粧品/営業職)
・「実際字を見てもピンとこないです」(31.歳男性/食品・飲料/営業職)

■×今だに ○未だに
・「社内でよく間違っているのを見る」(33歳女性/小売店/販売職・サービス系)
・「何も考えず使っていた気がする」(24歳女性/生保・損保/専門職)
・「今まで使っていた」(24歳男性/印刷・紙パルプ/技術職)

■×興味深々 ○興味津々
・「今知って衝撃を受けた」(30歳女性/食品・飲料/販売職・サービス系)
・「今もよく使ってしまう」(29歳男性/情報・IT/技術職)
・「先生に指摘されて気づいた」(22歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)

■番外編:よくありがちなミスにご用心
・×肝に命じる ○肝に銘じる「最近のIMEは賢いのでほとんど間違えませんが、肝に銘じるは間違えているかもしれません」(53歳男性/電機/技術職)
・×感違い ○勘違い「なんとなく合っている気がしてしまうから」(26歳女性/金属・鉄鋼・化学/技術職)
・×時期早尚 ○時期尚早「上司から漢字を間違えるやつには時期尚早と返された」(31歳男性/金融・証券/専門職)

●総評
1位は「×掻き入れ時 ○書き入れ時」です。商売が繁盛しているときは、帳簿に書き入れることが多くなることから「書き入れ時」というようになりました。お客や利益を掻き集めるという意味の連想から「掻き入れ時」と誤変換してしまう人が多いようですね。

2位は「×若干二十歳 ○弱冠二十歳」でした。古代中国では男性の20歳を「弱」といい、冠をかぶって元服式を行ったことから、男性の20歳を「弱冠」というようになったそう。日本でも、もともとは男性の20歳という意味で使われていたようですね。

現在は、男女関係なく、年齢も20歳に特定せず使われることが多くなっています。

3位は「×凌(しの)ぎを削る ○鎬(しのぎ)を削る」です。「鎬」とは、刀の刃と峰(背の部分)との間にある小高い部分のこと。ここが削れ落ちるほど激しく刀で切りあうさまを「鎬を削る」というようになりました。

現在は、激しく争うという意味で使われますね。苦しみに耐えて切り抜けるという意味の「凌ぎ」とは関係ありません。

4位「×今だに ○未だに」もよく見られます。「今になってもなお」という意味なので、「今だに」としても間違いとはいいきれませんが、多くの辞書は誤りとしているようです。5位は「×興味深々 ○興味津々」。「津々」とは、絶えず湧き出るさま。

ちなみに「深々」は深いという意味ではなく、ひっそりと静まりかえっているさまを指します。よくよく注意していても、思わぬミスはやってしまいますよね。

(文・OFFICE-SANGA 丸田十五)

調査時期:2013年12月17日〜2013年12月24日
調査対象:マイナビウーマン読者
調査数:男性248名、女性390名
調査方法:インターネットログイン式アンケート