あなたはいくつ解る?腐女子が解説するBL用語・4選

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BLという言葉がこれだけ世の中に広まったいま、あなたは腐女子の言葉をどれだけ知っていますか?攻め、受けという言葉がBL用語の基本なら、腐女子の世界にはありとあらゆる専門用語が存在しています。

今回は、そんなBL初心者から上級者まで押さえておきたい腐女子の専門用語を、筆者の周りにいる腐女子友達に取材してみましたので、さっそくご紹介しましょう。これらの言葉を知らないようでは、まだまだBLの道を究めているとは言えませんよ。

■1.ナマモノ

「“ナマモノ”というと、みんな決まってAVを連想するんですよね。でも、BL用語でナマモノは“リアルの人物で妄想する”ことをいうんです。たとえば、『最近、ナマモノにハマっているんだよね〜』とか。男子の前でこれをいうとギョッとされるので、発言の場所とタイミングには気をつけた方がいいですよ」(22歳/大学生)

AV好きな男子には歓喜なひと言かもしれませんね。まさに純情そうな女の子が使っていたら、男子もビックリの発言間違いなし。すでに大人のお姉さんなら問題ありませんが、まだ最近BLにハマリ出した女性陣は、くれぐれも用心して使った方がよさそうです。

■2.いばら

「困難な状況を“いばらの道”なんていいますけど、BL用語にも“いばら”ってあるんですよ。意味は少し似ていて、人気の低いカップリングを好きになっちゃったときに使います。簡単にいえば、マイナーカプ。自分のなかではアリだけど、世間のなかではあり得ないカップリングだったとき『○○X○○ってイバラだったのか……』って嘆く感じです」(24歳/販売)

作品によっては、王道カップリングがあったりするものですよね。世の中ではそのカップリングが主流だけど、自分のなかでは違った……なんてとき。腐女子友達との会話でも、集中攻撃を受けそう。それこそ腐女子としていばらの道かもしれません。

■3.聖域

「腐女子にとっての聖地は池袋ですが、じゃあ腐女子にとっての聖域ってなんだかわかりますか?BL用語で、聖域は“特別な思い入れのある作品”のこと。自分なりのお気に入りのキャラクターなので、下手にカップリングにされるのを嫌うって感じかな。好きな子役が『汚れないでそのまま成長してほしい』って願う気持ちと似ているかもしれません」(26歳/メーカー)

一般的には神聖な領域という意味で使いますが、腐女子にとっての聖域は自分のお気に入りの作品なんですよね。たしかに自分好みのキャラクターは、他人に批判されたくない気持ちが生まれるもの。その辺りの感覚は2次元も3次元も同じはずです。

■4.匂い系

「よくマンガやアニメを見ていると、『この作品は腐女子受けを狙っている』なんて言い方がされますよね。それと似ているんですけど、“BL作品として描いていないのに、読者がBLの妄想をして楽しむ作品”のことを“匂い系”っていいます。なので、『これは匂い系の作品だから、ぜひ読んでみて』なんて腐女子友達に言ったりしますよ」(23歳/営業)

これはBL初心者にも想像がつきやすそう。推理小説や刑事ドラマでも犯人を捜索するときに、『コイツ匂うぞ……』なんて言い方をするものですが、腐女子は『これ、BLっぽい匂いがするんだよね〜』と、仲間内で言い合ったりするものです。比較的、使いやすいBL用語かもしれませんね。

■おわりに

いかがでしたか?BLに興味がなかった人も『なんだこの言葉!?』と、早くも興味をそそられたのではないでしょうか。腐女子歴が長い女子にとって、これらの言葉は知っていて当たり前。聞いたことのない言葉があった腐女子の方は、まだまだBLの世界を熟知しているとはいえません。ぜひ腐女子力に磨きをかけて、これまで以上にBLの世界を楽しんでくださいね。

(柚木深つばさ/ハウコレ)

【参考】BL初心者のための腐女子語辞典(fujyoshi.jp)http://m.fujyoshi.jp/fujyoshi_kouza.html