「ほぼ砂糖の塊です」熱中症対策のつもりが、虫歯の原因に? 夏の外出“定番アイテム”に歯科医が警鐘
「歯医者が教えたがらない真実をすべてお伝えします!」をモットーに、情報発信を続ける前岡先生。YouTubeチャンネルの登録者数は16万人を超え、著書や動画を通して歯の新常識を発信しています。夏の熱中症対策についての前岡先生の見解とは。
◆塩分タブレットは「ほぼ砂糖の塊」
――熱中症対策として、塩分タブレットやスポーツドリンクを持ち歩いたり、子どもに持たせている家庭が増えています。熱中症対策をする一方で、虫歯にもつながりそうで、使用のバランスが難しいと感じています。
前岡遼馬先生(以下、前岡):まず虫歯リスクの前に、そもそも塩分タブレットのような商品は、ここ数年で急に出てきたものなんですよね。昨今の猛暑を受けて、「汗で失われた塩分を補うために、熱中症対策として摂りましょう」という流れで広まっていますが、数年前までは、あのような商品自体ありませんでした。そう考えると、「塩分タブレットは本当に必要なものなのか」というのが僕の率直な感覚です。
――たしかに、ここ数年で急速に広まった印象があります。
前岡:あの大きさのタブレットの中身はほとんどが砂糖です。そこに申し訳程度に塩分をはじめとしたミネラル成分が入っているのが実際のところです。商品パッケージの裏側にある成分表示を見ていただきたいのですが、タブレット1粒に、角砂糖1個分くらいの糖分が含まれているものもあります。
そのため、熱中症対策によかれと思って塩分やミネラルを補給しているつもりでも、実際には必要な塩分やミネラルはそれほど摂れず、大量の砂糖を知らず知らずのうちに口にしている、という状況なんです。

