「ツバキ」などを展開するファイントゥデイが上場 パーソナルケア事業の拡大を目指す
ヘアケアブランド「ツバキ(TSUBAKI)」などを展開するファイントゥデイが、12月17日に東京証券取引所プライム市場に新規上場する。
上場に伴い、3571万7500株を売り出し、想定売出価格は1株2150円。1518万株を国内で、2053万7500株を海外で売り出す予定だが、最終的な内訳と売出価格は12月9日に決定する。時価総額は2194億円となる見込み。
ファイントゥデイは、2021年7月にファイントゥデイ資生堂として、資生堂からツバキのほか「ウーノ(uno)」や「専科」、「フィーノ(fino)」などのパーソナルケア事業を引き継ぐ形で事業を開始。2023年1月に現在の社名に変更した。「世界中の誰もが、素晴らしい一日を紡ぎ、いつまでも美しく、豊かな人生を送れるようにすること」という理念のもと、主にヘアケア、スキンケア、ボディケアの3分野で製品を販売。日本をはじめ、中国・香港、APAC(アジア太平洋)地域の11の国と地域で展開し、研究開発から生産、マーケティング、販売までを担っている。第3期連結会計年度(2023年1月〜12月)の売上収益は前期比7.5%減の1001億7400万円、営業利益は同40.1%増の219億2400万円、純利益は同105.6%増の140億2600万円を記録した。
今後はアジアで最高クラスのパーソナルビューティケア企業を目標に、パーソナルケア事業への特化、成長するアジア市場でのポジショニング、プレミアム製品と大衆向け製品の中間に位置する「マステージ」市場セグメントへのフォーカスなどに取り組む。戦略的ポジショニングとブランド開発による価値革新、柔軟な製造能力による価値提供、グローカライゼーションなどの事業能力を組み合わせることで、収益と企業価値の拡大を目指す。
◾️ファイントゥデイ:公式サイト