ドナルド・トランプ前大統領の勝利宣言集会に登場、民主党カラーである真っ青なスーツを着ていたことで注目を集めたイヴァンカ・トランプ。前大統領の最初の政権では父の右腕として采配を振るっていたが、今回の選挙戦ではほぼ沈黙。テイラー・スウィフトが対抗馬であるカマラ・ハリス副大統領を推すと発表した直後、娘のアラべラと一緒にテイラーのコンサートに遊びに行き、前大統領のサポーターたちをざわつかせていた。

今回集会でステージに姿を見せたことで、彼女も父親と一緒にワシントンに返り咲くのではないかと推測する声も上がっている。しかしイヴァンカや夫のジャレッド・クシュナーと親しい関係者はその見方を否定。新聞「ニューヨークポスト」にコメントしている。関係者によるとイヴァンカ夫妻は政権内で仕事をしているとき、リベラルな友達たちから関係を絶たれたという。「イヴァンカは父親を誇りに思い、彼のことを愛している。しかし政権で働くことで多くの犠牲を強いられた」「一部の友達たちは前大統領を理由に彼女たちに背を向けた。イヴァンカにとってつらいことだった」と話している。今イヴァンカ夫妻はワシントンからフロリダのインディアン・クリーク・アイランドに引っ越している。ここは億万長者が集まっていることで有名で、近所にはアマゾンのジェフ・ベゾスや元NFL選手のトム・ブレイディらが住んでいる。関係者曰く「イヴァンカは今素晴らしい生活を送っている。ホワイトハウスで仕事をする必要があるとは思っていない」。

もう1人の関係者も「イヴァンカはこの2年間、驚くほど徹底して政治から離れていた。今は家族と子どもたちのことに集中している」「政界に戻るつもりはない。もし何か言いたいことがあれば父親と直接、個人的に内密に話すだろう。もし気持ちが変わり政策を主張したいと思えば、それを公の場所で彼女自身が語るだろう」。関係者によると現在彼女はネット上での子どもの安全を保つことに関心を持っている。政治には関わらない方法で、その問題に取り組んでいくだろうと関係者は語っている。夫のジャレッドも「政界に戻る予定はないが、必要に応じて政権移行チームに助言を与える」つもりだという。

ちなみに関係者によるとイヴァンカは「どこかのタイミングで、家族揃って公の場所に出る準備はしている」という。それが大統領就任式になるのか、他の機会を見つけるのか、続報を待ちたい。