主人公・マヨが小学生の時に転校して行ったヒトミ。
幼少期に家庭環境が悪かった彼女は、転校先の学校でもうまく行かず、義理の父とも折り合いが悪く、元々持っていた依存的で破滅的な性格をより不安定にさせていた。
そんなヒトミはマヨが16歳になった頃、引っ越し先の高校を辞めてマヨの地元に帰ってきた。
「マヨ、私たち親友だよね……?」
地元に知り合いがいないヒトミにも、「新しく友達ができれば」と思い友達を紹介することにした。
しかしこれが、マヨの高校生活をかき乱す事件の始まりだった……。

奪う女 16話

あいりさんたちとの一件から、数カ月後のとこです。
当時は携帯メールでのコミュニケーション全盛期。
高校生の間でも、たくさんの「メル友」とやりとりするのが流行っていました。
メールを使ってカップルの仲を試す企画に人気が集まるような時代です。
彼氏はまだいないマヨさんにも、30人のメル友がいました。

当時特に仲が良かったメル友は、ダイスケさんとたくみさんでした。
ダイスケさんが適当な電話番号を押して送ったメールを、マヨさんが受け取ったのがきっかけです。
その後お互いの友達と一緒に会うことになり、マヨさんの友人が抜けてからは3人で遊ぶように。
事件が起こったのは……新しい友達との関係を深めようとしていた矢先のことでした。
「奪う女」は毎日更新中!
(ねぎまよ)