【ダスキン監修】100均グッズでキッチンの虫対策！虫を寄せ付けない方法とは？
100均グッズで簡単！今すぐできるキッチン虫対策
梅雨時期から夏にかけて増えるキッチンの虫は、発生すると不衛生で駆除するのも億劫。できれば事前に対策を打ちたいところですよね。
そこで、ハウスクリーニングや掃除用品のレンタルなどで有名な「ダスキン」で虫対策のプロとして活躍しているターミニックス事業部/商品・サービス開発担当の三宅 稔さんに、虫の種類や好む環境、100均アイテムを使ってすぐに試せる簡単な対策方法を聞きました。
キッチンまわりに発生する虫の種類とは？
「まずはどんな虫がいるのか把握しておくことが大切です。発生する虫は場所によって種類が異なります。パスタや小麦粉といった乾物には、シバンムシ（死番虫）やコナダニ、カツオブシムシ（鰹節虫）、ヒラタムシ類などが発生。
生ゴミを含む悪環境には、コバエやゴキブリが外から寄ってくるのですが、それらは住みやすい環境に集まっているんです。虫は発生したら駆除するほかないので、清潔な環境作りをしていきましょう」
では、どのような環境作りをしていけばよいのか、具体的に教えていただきます。
その1. 入り口を作らない。外からの侵入を防ぐ方法
「害虫は隙間からの侵入や、洗濯物に付着して家の中に入ることがほとんど。アパートやマンションの1階以上に住んでいても、注意は必要です。虫の侵入を防ぐ対策をしましょう」
【使用アイテム】
・エアコン排水ホース用防虫キャップ
・隙間テープ ワイド
外環境を整える
「排水のホースはエアコン室内機本体とつながっています。ホースから水を求めてゴキブリ等の害虫が入り、家の中へ侵入することもあるんです。最悪の場合、ホースをつたって登ってきた害虫がエアコンから降ってくることも……。
対策としておすすめなのが『排水ホースキャップ』。キャップの入り口が狭く穴が分かれているため、虫の侵入を防ぎますよ。
また、室外機と地面を離すために置かれているブロックの隙間も要注意。枯れ葉やゴミが溜まっていると虫が隠れる場所として集まってしまいます。柄の長いほうきなどで定期的に掃除してくださいね」
植木鉢やプランターにも
実はベランダに放置しているものも虫が増える原因なんだそう。
「使っていない植木鉢やプランターを放置していませんか？そこが虫の住処になっていることも多いんですよ。“庭やベランダにある使わないものは置きっぱなしにしない” これに限ります。
植木鉢やプランターを直接地面に置いている場合は、時々移動して掃除するようにしましょう」
網戸に隙間を作らない
「コロナ禍ということもあり、換気をする機会が増えた方も多いのではないでしょうか。網戸にしているからといって安心はできません。閉まっていても小さな隙間から虫は侵入してきます。
網戸のわずかな隙間を埋めるためには『隙間テープ』が便利。本来は、扉下や襖からの隙間風を防ぐためのアイテムですが虫対策にも適しています。それでも隙間がなくならない場合、立て付けの問題もあるので業者に相談しましょう」
※隙間テープは窓の大きさや種類によって必要な長さが異なります。ご自宅の窓のフレームの大きさを測定のうえ、使用してください。
ダンボールはすぐ捨てる
「段ボールは畳むと隙間ができますよね。そこはゴキブリの大好きな “暗くて狭い場所” なんです。段ボールは倉庫や外に保管していたり、いろいろな経路を辿って自宅に届きます。長旅をしてきた段ボールには、虫やゴキブリの卵が付着していることも……。そう考えると恐ろしいですよね。
とにかく段ボールはなるべく早く処分すること。そうすることで、万が一ゴキブリの卵が段ボールに付着していたとしても、孵化からの発生を防げますよ」
放置しがちな段ボールですが、卵が付着していると考えるだけでゾワっとしますね。今すぐいらない段ボールは捨てましょう！
その2. 虫が好む悪環境を作らない。シンクを重点的に掃除
「虫も住みやすさを求めていますから、生ゴミや食べカスがあるところに寄ってきます。虫が好む環境を把握して、そこをきれいにすれば虫が寄ってきにくくなりますよ」
【使用アイテム】
・マイクロファイバーふきん
・アルコール 除菌スプレー
・水切りゴミ袋
・排水溝ブラシ
・台所用中性洗剤
虫が好みそうなものを置かない
「食べカス、飲み残しのジュース、生ゴミは虫が大好物のもの。食べカスは見かけたら掃除するほかないですが、飲み残しのジュースはシンクに流すだけだとNG。ショウジョウバエなどのコバエ類は、発酵した甘いものがとくに好きです。においや排水溝に残ったジュースに寄ってきます。シンクに流したら、必ず水で流し洗いをしましょう。
生ゴミもとにかく溜めないことが大切。三角コーナーや排水溝ネットを清潔に保つことが大切ですが、大変な場合は『水切りゴミ袋』で都度処理するのがおすすめです。
『水切りゴミ袋』は耐水性が強く、袋の下部の小さな穴で水を絞ってから捨てられるため、使い勝手が良いと思います！」
排水溝を定期的に掃除する
「汚れが溜まりやすく、菌が繁殖しやすい場所は常に清潔にしておきましょう。とくに、コバエ類が集まってくるスポットとして排水口が挙げられます。この『排水溝ブラシ』は先端がカーブしているので洗いやすいですよ。
また、ゴキブリは冷蔵庫の下（モーター部分）のように、暗く狭く温かいところが大好き。冷蔵庫の下部のカバーや水受け皿を外すことができる場合は、定期的な掃除をおすすめします」
水気を拭き取りドライにする
「キッチンの虫は水や湿気のある環境を好みます。シンクでの家事が終わったあとは、必ずタオルで拭き上げて、常にドライの状態にしておきましょう。吸収性に優れた『マイクロファイバーふきん』がおすすめです。
仕上げにアルコールスプレーを使うとさらに良いですね。吹きかけておくだけで除菌になりますし、勝手に蒸発して水気がなくなるので、より清潔に保てます」
においも出やすいシンクは常にきれいにしておくことが何よりも大切だそう。分かっていたつもりでしたが、こうして聞くとより意識が高まりますね。
その3. 食材につく虫を防止。密閉・拡散予防が大切
「冒頭でもお伝えしたとおり、パスタや小麦粉などの乾物は、キッチンに発生する虫が大好物な食材です。想像するだけでイヤですよね……。対策は簡単、とにかく密閉することが大切です！」
【使用アイテム】
・チャック付ポリ袋
・パスタパック
密閉容器で虫を寄せ付けない
「一度開封したものは、大きめのチャック付きポリ袋や密閉容器に入れて保存しましょう。商品に密閉チャックがついていても、少しチャックが開いているということも。より密閉度を高めるため、容器に移し替えて保存するのがおすすめです。これである程度は予防できますよ」
こぼしたら丁寧に掃除する
「虫が発生しやすい場所に、虫の好物が置かれていることが何よりも発生の原因に。シンク下で粉類がこぼれてしまった場合は、丁寧に拭き取ってください。少しでも残っていると虫が発生する根源になります。
とくに梅雨時期から夏にかけては後回しにせず、すぐに掃除したほうが良いでしょう。虫が発生してから対処するほうがよっぽど大変なので、習慣化できるとベストです！」
環境整備を第一に。虫が発生する原因を作らない
大切なことは発生する根源をなくすこと。三宅さんに教えていただいた虫が好む環境、種類などを元に、まずは意識して環境を整えてみてくださいね。
本記事でご紹介した対策は、100均グッズで手軽にトライできるものばかり。これからの季節、虫が発生してしまう前にぜひお試しください。
取材・文／猪狩明日奈
※掲載商品の情報は公開時点のものです。店舗によっては取り扱いがない、または販売終了している場合もありますので、あらかじめご了承ください。
