急増する「LINE未読・既読スルー恐怖症」その傾向と対処法〜その1〜
500人以上の女性の仕事と恋を幸せに導いてきたキャリアコンサルタント・小川健次が、堅実女子の皆さんの人生を上方修正する、ちょっとしたコツをお教えする連載です。
今回、紹介するのは、LINEの既読・未読スルーが許せないキャリア女性のお話です。「LINEのレスが遅い」という一点だけで、せっかくのご縁をスパッと切ってしまう人があまりにも多い。LINEをスルーする男性の本心と共に解説していきます。
10年間交際していた彼が、友達を妊娠させてしまう
インターネット通販会社でバイヤーとして活躍する山本芳美さん(仮名・31歳)は、去年、10年間交際していた彼と別れたことをきっかけに、婚活をスタートしました。
彼と別れた理由は、彼が芳美さんの友達と浮気をして、その女性と結婚することになったことでした。しかも、女性は妊娠していたのです。
ある日、ファミレスに彼から呼び出されてファミレスに行くと、友達がおり、芳美さんは「あれ!? 偶然だね。今からウチの彼も来るから、話が終わったら飲まない?」と誘ったところ、「芳美、本当にゴメン」と謝られて、いきさつを聞いたとのこと。
芳美さんは当時を振り返り、「彼とは数年以内に結婚するつもりだったし、お互いの両親に紹介済み。その直前の週末には、彼は実家に来て、私の父とテレビゲームをやって遊んでいたんです。嘘でしょ? って感じでした」と語ります。
しかも、友達のお腹の中には、新しい命が宿っている。彼はひたすら謝り、友達は泣いて謝っている。芳美さんが身を引かなければ、3人が不幸になる。
「私が身を引くしかないんですよ。あれからほとんど記憶がないんですよ。必死で仕事をしていたことは覚えているのですが、プライベートが抜け落ちている。数か月は立ち直ることができませんでした。毎日泣いて、実家の両親や周囲の友達が助けてくれて。友人に無事に子どもが生まれたという話を聞いて、やっと前を向くことができました」
彼が友人に走った理由は、芳美さんの“管理の圧”が強いから
大学のミスコンに出場するほどの美貌の持ち主にありがちな束縛傾向
芳美さんは大学のミスコンに出場するほどの美貌の持ち主で、性格も明るく朗らか。かなりモテるといいます。
「彼とは私のことを一番に考えてくれることを約束に付き合い始めました。常に私のことを最優先し、私が寂しくならないように、LINEやメールは時間を置かずに返信するように伝えていたんです」
彼は高嶺の花の芳美さんを恋人にした嬉しさもあり、交際から8年ほどは、芳美さん優先で生きてきましたが、浮気相手の彼女と知り合ってからは返信が遅くなっていたとか。
それについて芳美さんは強い言葉で非難を繰り返していたそう。
「仕事のメールやLINEも即レスが基本の時代、恋人からの連絡も同じことですよ」
芳美さんのように考える人は多く、中には男性を束縛する人も少なくありません。“崇拝されて当たり前”のような関係になってしまうのは、美貌の持ち主に多いです。
それに対して元カレは「芳美を愛していたけれど、だんだん窮屈になってしまったんだ」と語っていたそうです。
芳美さんは立ち直ってから、合コンに参加したり、マッチングアプリに登録したりして、実際に男性と会っていきました。
最近、芳美さんは、あるマッチングアプリで出会った雅治さん(仮名・36歳)に、心惹かれていきます。
雅治さんは、中規模の金属加工会社の4代目社長です。それまでは外資系の機械メーカーに勤務していましたが、父親が急死したので、急遽サラリーマンを辞めて家業を継いだとのこと。
これまでの好美さんの婚活で出会ったのが、仕立てのいいスーツを身にまとって、高級外車を乗り回したり、高級レストランで10万円近い食事をする人が大半でした。
しかし、雅治さんは待ち合わせ場所にデニムとジャケットで来て、安くておいしい老舗料理店に連れて行ってくれたとのこと。雅治さんは、「このお店は、ウチが代々お世話になっていて、大切な人を連れてくるんだ」とにっこり笑ってくれたとのこと。
「その笑顔が好きになってしまったんです。すごく品がよくて素敵な人なんですよ。前の彼も、実家が地元では有名な会社を経営していました。私はそういう人が好きなのかもしれません」と語ります。
LINEに対する認識の違いで、不仲になる男女は増えている。
男女の関係になったとたん、LINEの未読スルーが激増した〜その2〜へ続きます。
■プロフィール恋愛・キャリアの賢人 小川健次
恋愛カウンセラー/営業・マーケティングコンサルタントとして、年間約500名の女性をカウンセリング。恋愛とキャリアの両立のためのアドバイスが支持される。同時に、中小企業を対象とした営業、マーケティングのコンサルティングを行なう。 株式会社リエゾンジャパン代表取締役、社団法人感覚刺激と脳研究協会理事ほか、多岐にわたる活動をしている。
Blog : https://ogawakenji.com/