どういう男性と結婚したいのかと聞くと、「誰でもいいです。普通ならば」。一見謙虚で控えめそうな理想を持って婚活を始める女性たちがいます。しかし、こういう女性が婚活で苦戦するのです。

そんなに理想は高くないはずなんだけど...

婚活女性の考える“普通の男性”がずれている

こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。

婚活女性の考える“普通の男性”が実態と乖離している」と物議をかもしていました。東京在住なら年収500万円以上、地方在住なら仕事は銀行員か公務員、身長165センチ以上、体重60〜80キロ、学歴日東駒専以上で、清潔感のある外見というものらしいです。

それが普通なわけがないと、多くの方が突っ込んでいました。

そういう条件を満たす男性も婚活しています。人気があってすぐ婚活卒業していきます。あるいは、条件はいいけれど人間性に難ありで結婚に至らない問題児もいます。

それ以外にも独身女性の「普通」がずれているポイント4つをご紹介します。

自分を棚に上げ、普通のつもりでいる女性たち

女性は自分のことも「普通」と思っています。30代になれば独身女性は友達も自分と似たような未婚女性が集まりがち。一定の年齢になると結婚や出産とライフステージが変わっていく人とは疎遠になります。

都会にいれば30代で独身の方も大勢いるので、まだまだ大丈夫ともう気持ちはわかります。国立社会保障・人口問題研究所の第15回出生動向基本調査によると、恋愛結婚の場合、女性の平均初婚年齢は28.7歳です。28歳で恋愛結婚する人が何歳ぐらいで配偶者になる人と出会っていると思いますか?平均24.1歳で出会っているのです。
参照: http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou15/gaiyou15html/NFS15G_html06.html

誰にでも平等にあった20代半ばという若さはありました。その時を有効に使えず、アラサーになって婚活開始している自分を棚に上げ、普通のつもりでいないようにしましょう。

男性にお店探し任せたら初デートでもお店がチェーン店は普通

女性からよく聞く不満が「初デートがスタバだった」「チェーン店だった」というものです。女性からすれば、グルメサイトなどでお店を探したらいくらでもお店の情報が出てくるのだから、もっと他のカフェを探せよと思うのでしょう。

男性でも話題のお店に行く食べ歩きが好きな方はもちろんいますが、お店情報は男女で比べたら圧倒的に女性の方が詳しいのです。友達同士でおしゃれなお店で食べに行ったり、「このお店よかったよ」と情報共有したりすることがあるでしょう。

でも、男性はあまりそういうことをしません。

自治体主催の婚活セミナーで講師をやらせていただいたとき、「マックやフードコート、チェーン店はお付き合い前の女性とのデートで相応しくありません」と話したら、参加男性のペンが一斉に動いて一番メモを取っていたのです。男性は雰囲気がいいということにお金を払いません。知っているお店は、ラーメン屋、カレー屋、チェーン店ぐらいという真面目な男性は多いですよ。

デートのお店で男を査定しないで、行きたいお店があるなら「ここ行きたいんですが、どうですか?」とあなたがお店を探して提案してください。

会話が苦なく自然に続く男性は「普通」じゃなく「貴重」

婚活で知り合った男性から「おはよう」「こんにちは」と挨拶だけのLINEが来るとか、日記のような日常報告が来て、返信に困るという相談はよくあります。

1〜2回会った程度なんて、仕事の取引先ぐらいの距離感で友達以下の「知り合い」ぐらいですよね。そんな相手なら「おはよう」とかLINEが来たら「はぁ?」と思うのも分かるのですが男性は距離感を察しません。

会話でも女性のように男性は共感しないので、期待と違う反応が返ってきて話しずらいなと感じることもあるでしょう。ここで「話して楽しくない男」「気遣ってくれない男」とジャッジして距離をおいてきた男性がたくさんいたかもしれません。

男性はどうして欲しいのか分かるようにはっきり伝えましょう。

自然に話が続いてコミュニケーションが苦じゃない男性は普通どころか貴重ですよ。もしそんな男性に会ったら「この程度の男は他にいる」と思わないでください。仮に外見が全く好みじゃなくても話しやすい男性であれば貴重です。

「おはよう」LINEの男性だって、「要件がないLINE苦手だから、要件だけ送って欲しいな」と言えば変わるかもしれません。

独身男性は洗った服を着て毎日風呂に入っている程度で「清潔感ある」と思っている

今でこそリュックサック通勤が当たり前になりつつあるのですが、流行る前からリュックで通勤、婚活もリュックという男性はいました。多くの女性が彼らを空気のように扱っていましたね。バックだけではなく、服もぶかぶかな方が多かったです。

そういう清潔感のない恰好の男性は自分が清潔感がないとは思っていません。彼等の「清潔感」の基準は風呂に入って洗濯した服を着ていれば清潔と思っています。

そういう男性を肯定するつもりもないですし、男性が読んでいるのならば服は前後のサイズを試着してジャストサイズを買ってください。

ただ、男性の服装なんて交際後にいくらでもどうにでもできるのです。こだわりがないゆえに不格好な男性であれば、結婚後にあなたが選んで買った服を着るでしょう。既婚男性の方が清潔感があるのは、清潔感があるから結婚できただけではなく、結婚したから妻が服を選び外見のレベルが上がっているのです。

彼氏はできるけれど結婚できない女性は要注意

「そんなモテない男を教育するより、普通の男性を探せばいるし、出会えるよ」

って思っている女性もいるでしょう。婚活中の女性の中には割とすぐ彼氏ができるんだけれど、結婚には至らないという女性も多いのです。

元彼たちはお店をちゃんと選んでくれて、話していて楽しい清潔感がある男性だったのですよね。あなたにとって、その彼との関係は将来のことも考えた真面目な恋愛だったけれど、結婚には至らない恋だったのでしょう。

オンライン結婚相談所『naco-do』がマッチングアプリ男性ユーザー100人を対象に行った調査によると、男性ユーザーの22%が遊び相手探し目的で使っているようです。
参照: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000048.000022170.html

彼氏はできるけど結婚できない女性は胸に手を当てて考えて欲しい。普通の男に見えた、遊び人に遊ばれただけじゃないの?

■プロフィール

恋愛・婚活の賢人 菊乃

恋愛コンサルタント・婚活セミナー講師。山形県出身、静岡大学卒。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活ブログが人気になり2011年に出版し、恋愛コンサルタントとして独立。
著書は『あなたの「そこ」がもったいない。』他4冊。服装、メイク、会話、LINE添削などのサポートは何からやったらいいか分からない男女に好評。ブログは今も毎日更新。https://ameblo.jp/koakuma-mt/