12月のとある休日、1人の女性が、東急線の武蔵小杉駅からとあるお店を目指していた。

天気の良い週末、東急線沿線のお気に入りのお店を訪れるのが彼女の楽しみのひとつ。職場と自宅の両方からアクセスの良い東急線沿いは、仕事帰りにも休日にも足を運びやすく、気づけば行きつけのお店が随分増えている。

今月彼女が向かうのは、武蔵小杉にある1軒のパティスリー。彼女は香ばしい香りの焼き菓子に思いを馳せながら、『L'ATELIER HIRO WAKISAKA(ラトリエ ヒロワキサカ)』へと足を運んだ。

来る人みんなが楽しめるモダンな「街のお菓子屋さん」

武蔵小杉駅から5分ほど歩くと、モダンですっきりとした店構えの『ラトリエ ヒロワキサカ』に到着。お店のドアを開けた瞬間にふわっと漂ってくる、甘く香ばしい香りがたまらない。

ショーケースには季節のフルーツを使用したケーキがずらりと並び、どれにしようかと迷う時間すら幸せだ。つやつやと輝くタルトやサブレなどの焼き菓子も見逃せないし、中でもカウンターに並ぶふっくらとしたフィナンシェは、運が良ければ焼きたてを買って帰ることもでき、彼女の大のお気に入りだ。

店内のお菓子はとても手に取りやすいお値段で、サブレやマドレーヌなどの焼き菓子は、100円〜200円台で購入できる。武蔵小杉は小さな子どもが多いエリアのため、「子どものお小遣いでも買えるように」というシェフの優しさが表れている。







幸せな時間の記憶を運んでくれる香り

このヒロワキサカの一番の特徴は、お菓子の味だけでなく「香り」も大事にしていること。食べたときの楽しい時間をまた思い出してもらえたら、という思いから、味覚以上に記憶と結びつきやすい香りを重視した「記憶に残るお菓子」を作り続けているのだという。

彼女の今日のお目当ては、フランスの郷土菓子である「ガトーブルトン キャラメルサレ」。ヒロワキサカのガトーブルトンの魅力は、フランス産の発酵バターを使用した香り高い生地と、ほろ苦さと甘さのバランスが絶妙なキャラメルのマリアージュだ。

トースターで軽くあたためることで中のキャラメルがとろっとしてさらにおいしくなり、外はさっくり中はしっとりの焼きたての食感を楽しめる。ちょっとした手土産にもとても喜ばれる逸品だ。

「お呼ばれしているクリスマスパーティーに持っていこう」と焼き菓子の詰め合わせも購入し、お店を後にした彼女。家に帰ったらおいしいお茶と一緒にガトーブルトンを楽しもう、とうきうきしながら帰路に着いたのだった。







店舗情報

L'ATELIER HIRO WAKISAKA

住所:神奈川県川崎市中原区小杉町2-276-1 パークシティ武蔵小杉ザガーデンタワーズイースト 1F

アクセス:武蔵小杉駅 徒歩5分

電話番号:044-281-3865

営業時間:11:00〜19:00

定休日:月

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