人はなぜ太ってしまうのかを時代背景から紐解いてみる
昔より食べてないのに太るのはなぜ?
ダイエットに大敵の太る理由。それは、「食べすぎと運動不足」という簡単なものではありません。時代背景を知ることで、正しい痩せ方、食べ方が見えてきます。戦後から現代にかけての食生活の変化を知ることで、太る理由が「食べすぎている」という理由だけではないことがわかります。
摂取カロリーはいつから計測し始めたの?
戦後からはじまった国民健康・栄養調査は、年に1回、厚生労働省が食生活をはじめとする生活習慣を調査し、健康に関する諸施策の資料としているものです。国民健康・栄養調査の結果から、昭和25(1950)年の1日の摂取エネルギーは2098キロカロリーです。その後、摂取エネルギー量は増加したものの、昭和50(1975)年頃をピークに年々減少し、平成28(2016)年では1878キロカロリーとなりました。
1日の摂取量は減っているのに肥満の割合は増えている?
戦後まもなくの頃より、現代のほうが1日の摂取エネルギー量は少ないのです。しかし、戦後よりも現代のほうが肥満の割合は増えており、生活習慣病患者の割合も増加しています。つまり、エネルギーを摂りすぎているから太るのではなく、栄養バランスの乱れが大きく関わってきていることが一因と考えられるのです。
エネルギーの年代別摂取量を見てみる
下のグラフは3大栄養素の割合の変化を年次推移で示したものです。エネルギーを決めているのは炭水化物・脂質・たんぱく質の3大栄養素であり、3大栄養素のバランスのことをエネルギー産生栄養素バランス(PFCバランス)といっています。ダイエットや生活習慣病予防の際に注目するバランスの一つです。
出典:『脱メタボ!太らない食べ方』
ライター:YOLO編集部