普通の人生を送っているはずなのに、「何だか満たされない」と思うことはありませんか?それは、親子関係が関係しているかもしれません。子どもは、身近な大人である親から大きく影響を受けるもの。

しかし、昭和と平成では、社会情勢が大きく異なります。そのため、50〜60代の親から言われたことにいつまでもとらわれていると、現実とのギャップにさいなまれてしまいやすいのです!

自分では呪縛のつもりがなくても、心のどこかに少しでもすりこまれていると危険信号。色眼鏡で物事を判断してしまい、幸せを逃しやすくなります。

そこで今回は、女性の幸せを遠ざけやすい要注意な価値観をピックアップ。早めに今の時代にそぐわない考え方は手に入れて、モヤモヤとは無縁の楽しい人生を歩みましょう。

■1:「女性は早く結婚をするべき」

親世代の若いころは、親が縁談を見つけてきてくれる時代でした。そのため、20代のうちに結婚〜出産を済ませる女性ばかり。

しかし、今は待っているだけで縁談が来ることはありません。自ら動いて出会いを探す時代です。相手探しが必要なかった親世代とは事情が全く違います。

そもそも、早く子どもを産むことだけ考えて結婚して、幸せになれる保証はどこにもありません。夫選びに失敗すれば、キャリアが台無しになる可能性もあります。

また、日本はまだまだシングルマザーが生きにくい世の中。小さい子どもがいるために離婚を選べず、夫の浮気や暴力に耐えながら生活している女性もいます。

昔は耐え忍ぶことが美徳で結婚が生きるために必要な選択肢だったため、親世代は夫に不満があっても我慢する女性ばかり。辛いことを隠して、自分の子どもに結婚を強いている可能性もあります。決して、早く結婚をして子どもを産むことだけが幸せではないのです。

現代は、女性の社会進出に伴い経済的に自立している女性が増えています。結婚だけしか幸せがなかった時代は終わり、色々な幸せを選べる時代です。親の幸せと自分の幸せは違うということを伝えましょう。

■2:「普通の男性でいい」

親世代は「娘を苦労させたくない」との思いから、高年収・安定企業勤務を普通の男性と認識することが多いです。しかしこのご時世、男性の平均年収は下がっており、親が求める普通の男性は婚活市場にほとんどいません。そのため、親世代の普通を基準にしていると、婚期が遅れてしまう可能性があります。

さらに女性は、自分より少しスペックの高い男性を普通の男性と認識しがち。そのため、女性が求める男性が無意識のうちにかなり格上になりやすい傾向があります。

結婚生活は、お互いのギャップが少ない方ががうまくいくもの。結局はあなたと似たようなスペックの男性と同類婚する方が価値観にズレがなく、長続きしやすいです。もし婚活がうまくいかないなら、普通の男性とはどんな条件なのか、その条件に当てはまる人は人口の何%くらいなのか、冷静に調べてみましょう。

また、現在ではキャリアアップのために転職を繰り返す男性も少なくありません。親世代は終身雇用の時代で、一企業を勤めあげることが美徳。転職やリストラの可能性を考えていない可能性が高いです。

今はひとつの企業のみで仕事を続ける男性が優秀とは限りません。とくに専門職は実績が全てなので、回り道が必要になることもあります。もし自分ではなく両親が普通にこだわるのであれば、現状を数字で説得してみましょう。

■3:「女性は仕事より結婚が幸せ」

親世代は、高度経済成長期真っ只中に生まれています。当時は夫の稼ぎがよく、女性が無理をして働く必要のない時代でした。

しかし、今は男性の稼ぎも上がりにくくなり、「結婚後も働く?」と女性に尋ねる男性や同等に稼ぐ女性を求める男性が増えています。ATMになるのは嫌だと思っている男性も少なくありません。

そのため、婚活市場では仕事と家庭を両立できる女性が求められています。「経済的に安定した男性と結婚したい」と考えていると、婚活が思うように進みにくいです。

親世代では当たり前だった「結婚したら、仕事をやめて家庭に入る」という概念も、近年では減少中。結婚したら辞めるつもりで働いていると、結婚相手が見つからなかったときや離婚することになったとき悲劇です。

「結婚後も仕事は続けるもの」と考え、男性の前でも経済面で依存しない姿勢を見せるようにした方が結婚相手として選ばれやすくなります。

■4:「女性は男性を立てるべき」

親世代の頃は、男性は稼ぎ頭、女性は専業主婦が多く「女は出しゃばらず、夫の三歩下がってついていく」という時代でした。そのせいで、妻以外の女性の前でもふんぞり返っている50〜60代の男性が大勢います。

しかし、今は女性がバリバリ働く男女平等の時代です。多くの女性は四年制大学を出ていて、社会経験を積むことでどんどん強くなっています。

そのため、親世代の「女性は男性を立てるべき」という考えは、近年では通用しなくなってきています。「可愛げがない」などと言われても、気にすることはありません。共働き夫婦が増えた今、対等に助け合える関係が男女ともに求められています。全ての女性はおしとやかで男性を立てるのがうまくないといけない、という時代ではないのです。

ただ、そうはいっても男性とはプライドの高い生き物。席に座る時は上座を譲り、ここぞをいうところでは出しゃばらないなど、親しき仲にも礼儀ありの精神を忘れないようにしましょう。

親の言うことを信じすぎちゃダメ!

親世代は女性の社会進出が少なく、結婚しなければ食べていけない時代でした。そのため、お見合いなどで妥協して結婚する女性も大勢いたことでしょう。ただ、その事実はひた隠しにされ、口にすることも憚られていたので、結婚がいいもののようなイメージが流布していたのです。

しかし、今では女性の社会進出が進み「生活のために妥協して結婚する」という考えは減っています。また男性も従来のように年収が上がらなくなり、共働きを望むことが多いです。このご時世に、親世代が望む男性を見つけることは難しくなってきています。

また、幸せを得るためには、親が子どもの人生を尊重して過干渉しない関係が一番です。いつまでも親の権利を振りかざして価値観を押し付けられるようであれば、距離を置いて時代の流れをしっかり受け入れましょう。