明日から仕事か…日曜日の夜を心地よく過ごす方法
楽しい休日も夕方になると、ふと「明日から仕事か……」とため息が出てしまう。サザエさん症候群やブルーマンデー症候群と呼ばれ、「わたしも!」という人は多いのではないでしょうか。
厚生労働省自殺対策推進室の発表によると自殺が最も多いのが月曜日であるというデータもあり、それもブルーマンデー症候群の重症化も一因だと読み取れます。そこで今回は心理カウンセラーで栄養学のプロでもある筆者が、日曜日の夜を心地よく過ごす方法をご紹介します。
■日曜日のランチは、お魚がお勧め
フランス国立保健医学研究機構のラルフカド.M氏らの研究によると、アジやサバ、鮭、まぐろのトロなどに多く含まれるオメガ3脂肪酸(EPA・DHA)を摂取すると“幸せホルモン”セロトニンや、“やる気ホルモン”ドーパミンの分泌が促進されるとのデータがあります。
魚がどうしても苦手な場合は、同じオメガ3脂肪酸(αリノレン酸)を含む亜麻仁油や、えごま油でもOK。
消化吸収の時間を考えると、魚ならランチ、体内でEPA・DHAに変換されるαリノレン酸は日曜日の朝食に摂ると、夕方憂鬱な気分になる時間帯に、その効果が期待できるでしょう。
■できれば午前中、遅くても昼食後は外出しましょう
日曜日の夜、憂鬱な気分になるときのことを少し思い出してみて下さい。疲れているなどの理由で家でゴロゴロしていたときの方が、夕方頃から嫌な気分になりませんか?
日光に当たり、歩くなど規則正しいリズム運動をすることでセロトニンの分泌が促進されます。家で1日中ゴロゴロしているとセロトニンの分泌量が不足して、やる気が起きなかったり、憂鬱な気分になったりします。
日曜日だからといつまでもベッドの中でゴロゴロせず、遅くてもお昼過ぎには外出して外の空気を楽しみましょう。
■月曜の朝は一番のお気に入りの服を
女性は一番お気に入りの服を着るだけでテンションがあがったり、誇らしい気分になったりしますよね? 日曜日の夜のうちにクローゼットから一番お気に入りの服を出し、その服を着て颯爽と仕事をする自分の姿をイメージするのもいいでしょう。
もちろん休日にお気に入りの服を買いに行くのもおススメ。もし月曜の朝に早めに家を出ても支障がない場合は、月曜の朝は出社前にお気に入りのカフェでひとときを過ごすといった楽しみを作るのもいいですね。
仕事ではしっかりスケジューリングができる人でも、休日はついダラダラとしてしまいがち。そのダラダラが憂鬱な気分を作り出しているとしたら残念ですよね。ぜひ休日のスケジューリングも楽しんで取り組んでみて下さいね。
【参考】
※ 平成27年の自殺の状況 - 厚生労働省自殺対策推進室
【筆者略歴】
※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。著書は『本当は怖いデスクワーク(日本実業出版社)』。
【画像】
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