プロが伝授!くすみ肌を解消するベースメイクのコツ

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鏡を見るたび気になる“くすみ”、年々悪化している気がする……。なんて方はいませんか? 目周り、口周りをチェックしてみて下さい。周りよりもトーンが一段階低ければ、それはくすみです。

理想的と考えられるお肌の状態は、ツヤがあり、内側からの透明感のあるお肌。そんなお肌を目指すため、くすみを除去し、ツヤのある透き通る透明感を作りましょう!

今回はロンドン、ニューヨークで様々な肌トーンの方の肌作りをしてきた筆者が、くすみに負けない美しいお肌作りのコツをお伝えします。

■メイクの前にまずは下準備

お肌のくすみは紫外線や加齢、血行不良などさまざまですが、体を健康に保つことが基本です。

暖かい飲み物を飲んで体を冷やさないようにしたり、運動をしたり、お風呂にしっかり浸かるなどのメンテナンスはお忘れなく!

そして朝メイクをする前には、マッサージをしてあげると血行が良くなり、お肌のトーンを上げてくれます。少し手間ですが、毎日の小さな努力がお肌状態を良くしてくれます。

摩擦でお肌に負担をかけないように、マッサージクリームか乳液でお肌のリンパの流れに沿い、外へ流してあげて。そして流した物を首筋から鎖骨まで流しましょう。


■ベースメイクに加えるべきポイント

下準備を整えたらメイクを開始します。ここでポイントになるのは、コントロールカラーとハイライトの使い方。くすみを除去してくれる効果が見込めます。

まずはコントロールカラーを下地変わりに使いましょう。コントロールカラーはファンデーションよりテクスチャーが軽く、色味で肌色を改善させる優れものです。

この優秀な働きをしてくれるコントロールカラー、肌くすみに悩んでいる方は必ず加えて! 特にオールマイティーに対応しやすい色はベージュ。詳しい色選択は【ベースメイクの教科書#3】を参考にしてくださいね。

そしてもう1つのポイントは、ファンデーションに少量のハイライトを混ぜること。ハイライトには光を集めてトーンを明るく見せてくれる効果があります。

ファンデーションを塗ると肌の色味が落ち込んでしまうと感じる方は、ぜひ試してみてください。

やり方は簡単! ファンデーションを手元に出し、リキッドタイプのハイライトを3:1くらいの目安で混ぜて塗るだけです。お肌全体が柔らかく見え、いっきにくすみを飛ばしてくれますよ。

■午後くすみの対策2つ

午後になってくると、だんだんでてくるくすみたち。気にせずにはいられないですよね。こちらの対処方を2段階に分けてご紹介します。

(1)事前に仕込んでおく方法

後から出てきてなかなか隠せない部分である目元のくすみケアを、あらかじめベースメイクを作る際に仕込んでおく技です。

まぶたの上部分は、午後の疲れや血行不良からワントーン落ち込んで見えてきます。そのときにアイメイクやアイシャドーはなかなか落とせません。

ですからこの部分には、アイメイクをする前にリキッドタイプのハイライトを塗っておき、くすみが見えないように準備しておきましょう。


■出てから対処する方法

頬やおでこ部分、口周りや目の下は、時間が経つと色味が落ち込んできてしまいます。そんなときは、必ず一度ベースメイクを落としてから塗り直しましょう。

上から重ねると厚みが出てしまったり、乾燥を目立たせたしてり、シワの原因になってしまいます。アイメイクは落とさずに、一度お顔全体を拭き取り、再度コントロールカラーから塗り直しましょう。

いかがでしたか? くすみはお肌の透明感を隠し、見た目年齢もあげてしまう曲クセモノです。普段のケアも怠らず、メイクでも美しいお肌を演出しましょう!

【筆者略歴】

小笠原彩 ・・・メイクアップアーティストとしてロンドン、NY、東京とランウェイや雑誌・広告のメイクを手掛けハリウッド女優顧客も持つ。2015年に美容プロデュース・コンサルティングの会社を立ち上げ、アジア方面での貢献事業、講演、商品開発も行っている。

【画像】

※ Miramiska / shutterstock