モネなど名作100点が集結!東京都美術館企画展示室で「新印象派―光と色のドラマ」

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モネ、スーラ、シニャックと聞いてすぐに「新印象派」というワードが出てくるのは、かなりの美術ファン。でも、印象派と新印象派ってなにが違うの?

そんな疑問を持ったら訪れてほしいのが、2015年1月24日(土)から3月29日(日)まで東京都美術館企画展示室で開催される「新印象派―光と色のドラマ」。ここでは、パリのオルセー美術館やニューヨークのメトロポリタン美術館など、世界12カ国にある約60の美術館や個人のコレクションから、新印象派の歴史を彩る名品約100点が集結! 

会場は、年代順に紹介する24人の作家の作品を通して、新印象派が開花するまでの歴史をパノラマのように見渡せる構成になっているそうで、順路を歩くうちにその違いが見えてくるかも。

「印象派の画家はパレットの上で絵具を混ぜると色が濁るため、キャンパスの上に直接色を置くことで明るい色彩を保つやり方をしていました。実際にシニャックが使っていたパレットも紹介されますから、そのあたりもご覧いただけますよ。新印象派というのは、その技法をさらに進め、目の中で色が混ざって見えるような視覚効果を計算していたのです。点描も、手当たり次第に色を重ねるのではなく、例えば青の隣りに黄色を置くと緑に見える、といった色彩理論にそって描いていました」と、広報担当者さん。ちょっと専門的な感じもするけど、実物を見れば「なるほどね」と納得できそう。

そして実は、新印象派の点描を楽しむ方法が・・・。「点描の絵というのは、距離感によって作品の見え方が違うんです。また、近寄ったり離れたりして見ると、ある一点で絵がフッと浮かび上がるような立体感を体験できるんですが、これも人によってポイントが違うんですよね」(同)知識として知ることも大事だけど、実際に絵の前に立って体感できたら、もっと関心が湧いてくるかも!