不倫をしている男性には、誠意のカケラも見当たらない人も。そもそも不倫をするような男性に、誠意を求めるのが間違いなのかもしれませんが……。魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな不倫男の“突然のサヨナラLINE”をテーマに、話を聞きました。

文・並木まき

1:「子供が生まれたから、もう会わない」

「前の職場で不倫をしていましたが、別れは本当に突然でした。

彼の奥様が妊娠中であることは聞いていたんですが、それでも週に3日は私の家にきていたので、彼にとって私は、それなりに大事な存在なんだろうとは思っていたんです。

ところが、ある日の昼間、彼が会社に来ていないなって思ったら、突然LINEが届き、そこには『子供が生まれたから、君とはもう会わない』と書かれていました。

これまでのお礼や別れの言葉もなく、ただその一文だけ。

もともと不倫の関係だし、将来を期待していたわけではないけれど、妻の妊娠中の性欲処理のためだけに付き合っていたんだなぁ……と、改めて現実を突きつけられ、悲しくなりました。

それ以来、二度と不倫はしないと誓いました」(29歳女性/IT)

2:「カミさんが疑っているから、ごめんね」

「昔、不倫をしていたんですが、最後はものすごくあっけなかったです。

その日も彼とデートの約束をしていたんですが、待ち合わせの時間を過ぎても、約束していたお店に彼は現れず。

心配になった私がLINEしても電話してもまったく反応がなく、どうしたんだろう……と不安になっていたところに、彼から1通のLINEが。

そこには『カミさんが疑っているから、ごめんね』とひと言だけ書かれていました。

その後、『どういうこと!?』『もう会えないって意味?』などと私からはいろいろ送ったんですが、すべて未読のままスルーされ、それ以降、連絡が取とれなくなりました。

不倫の終わりって、こうもあっけないんだなぁ……」(31歳女性/保険)

3:「不倫はいけないこと」

「ついこの前まで、職場の上司と不倫をしていました。

彼から聞いている話では、すでに家庭は冷え切っていて、子供のために離婚はしていないとのことだったのですが……。

その話を鵜呑みにしていたら、まんまと騙される形で終わりを迎えました。

ちょっと会う頻度が落ちているなって感じていた時に、彼からいきなり『元気でな。これからも陰ながら見守っているよ』とLINEが届いたんです。

驚いた私が、彼に連絡をしてみると『やっぱり不倫は、いけないなって思ってさ』と、いきなり正論を展開する始末。

なんでも、その直前の週末に家族で旅行に行き、妻や家族の大切さを再認識したんだそうです。

冷え切っている家庭なら旅行なんて行かないと思うし、私はすっかり騙されていたんだな……って思いました」(35歳女性/製造)

不倫をする男性がどんなに甘い言葉を囁いていたとしても、信用するのは危険。彼の自己都合で、簡単に捨てられてしまうかもしれません。

やはり不倫は「百害あって一利なし」とも言えるのではないでしょうか。お気を付けください。

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