カレー煮込うどん・生たまご追加(820円)。定番のカレー煮込うどんには油揚げ、ねぎ、かまぼこの具材が入っている。シメにごはんを加えるとなおよし。

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名古屋観光で必ず訪れたい味噌煮込みうどんの老舗の1つ、山本屋本店。この人気店がプロデュースする別業態店舗「鯱市」をご存知だろうか。伝統の味とタッグを組むのは、日本人にとっての国民食である「カレー」!アツアツで歯ごたえ強めといった味噌煮込みうどんの良さを残しつつ、誰もが親しみやすい新たな味が誕生した。名古屋っ子も思わず目を丸くする、新感覚なごやめし「カレー煮込うどん」を紹介しよう!

伏見駅1番出口すぐなので、アクセス抜群。レンガ造りの建物が目印

■ カレー煮込みうどん専門店として2013年にスタート

山本屋本店として、味噌煮込みうどんから派生した新メニューを模索する中で、カレー煮込みうどんの開発に着手。煮込みうどんにマッチする、スパイス配合の黄金比率にたどり着くまでに要した時間は約2年間。数々の試行錯誤を経て、2013年に姉妹店としてオープン。名古屋のシンボルの金シャチと、賑やかなマーケットを連想する「市」の字を合わせて「鯱市」と名付けられた。

■ 和風ダシ×カレー、煮込んで起こる化学反応に注目!

味噌煮込みうどんを作るプロたちがこだわり抜いて完成させた一品。気になるのは、和風ダシとカレーの掛け合わせでどんな風にスープが完成するのかというところ。ムロアジやソウダガツオをベースに作られたダシは風味が強め。カレーに負けないガツンとパワフルな味が魅力だ。ここに加わるのは、20種類以上のスパイスと炒め玉ねぎから作られたカレールウ。和風ダシ×カレーの掛け算でできたスープは、誰でも食べやすく、どこか懐かしさを感じられる味に仕上がっている。

もう少し辛さがほしい人には「辛みスパイス」がオススメ。舌をピリっと刺激する程よい辛さをもたらしつつ、コクを深めてくれる。後入れができないので、注文する時に一緒に頼もう。

■ うどんが出てくるとは思えない、ブルックリン風の店内

外から見ればカフェにしか見えないオシャレな店舗。ブルックリン風のおしゃれなダイナーをイメージして作られた。よく見れば鍋の蓋に書かれた店名もアルファベット表記。伝統ある味噌煮込みうどんの世界観とは一線を画す、スタイリッシュな空間に注目しよう。

■ ワンコインでOK!0軒目居酒屋にぴったり!!

会社帰りのサラリーマンに大人気の「サービスセット」は、500円で生ビールやハイボールなどのアルコール1杯と、おつまみ2品が付いてくるお得なセット。おつまみは、自家製唐揚げ・とり天・ちくわ天の中から1品、ポテトサラダもしくはコールスローのどちらかがついてくる。さらに100円追加すると、サラダ1種類と、串カツ・ハムカツ・ソーセージにプチグレードアップが可能。

ちょっと早めに仕事が終わって時間ができた時、もしくは飲み会前の「0軒目居酒屋」として、気軽に利用してみよう。平日は17:30〜20:00限定だが、土曜・日曜・祝日はなんと11:00〜20:00まで1日中楽しむことができるので、ウィークエンドの昼飲みにもぴったりだ!

味噌文化が息吹く街・名古屋において、伝統の味を守り続ける山本屋本店とは異なるイマドキな店づくりで、若者から多くの支持を得ている。豊富なメニュー展開、子どもでも親しみやすい味なのでファミリー層での利用も多い。トッピングを追加して、お好みの味を発見するのも楽しみの1つ。赤味噌が苦手という人にも食べやすいという「なごやめしの新機軸」をぜひ一度味わってみよう。(東海ウォーカー・桑山 栞)