夜限定メニューの「銀座プレミアム盛り」(2,500円)。盛り付けも美しく、思わず写真を撮ってSNSにアップしたくなる

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2018年5月28日に銀座にオープンした「江戸前つけ麺 銀座 魄瑛」。東京湾で捕れるシジミを使った“江戸前つけ麺”をウリにしているが、その店には夜限定の高級つけ麺もあった。一杯2,500円、その噂のつけ麺をグルメライターが実食リポート!

【写真を見る】前菜の役割を担う「カプレーゼ」。さっぱりとした味わいで、トマト、モッツァレラチーズ、バジルの食感の対比も心地よい

■ カニやトリュフなど高級食材を贅沢に使用。見た目も美しく、写真映えする!

そのメニューが「銀座プレミアム盛り」(2,500円)。「蟹肉と蟹味噌」、「カプレーゼ」、「トリュフ香るシジミムースの特製つけ麺」の3種のセットで、まさにつけ麺のフルコースといった装い。

どれから食べるかは自由だが、コース気分を楽しむなら、まずは「カプレーゼ」から箸を付けるとよい。オリーブオイルを絡めた麺の上にトマト、モッツァレラチーズ、バジルなどが盛られていて、鶏とシジミのスープを適量注いで、よくかき混ぜて味わう。口の中でトマトの甘味と酸味、モッツァレラチーズのコク、バジルの清涼感、そしてスープの旨味が重なり合い、複雑な風味を構築。味付けはさっぱりで、前菜にピッタリな一品だ。

続いては、麺の上に紅ズワイガニのカニ味噌と爪の身をトッピングした「蟹肉と蟹味噌」。こちらもスープを好みの量かけて、カニ味噌と麺をよくなじませて食べる。こってりと濃厚なカニ味噌の風味が舌の上でとろけていき、プリプリとしたカニ肉の食感もたまらない。

最後は「トリュフ香るシジミムースの特製つけ麺」。こちらは通常メニューの「特製つけ麺」(1,200円)がベースで、さらにイタリア産の高級トリュフをたっぷりとふりかけている。注文を受けてから削るので、その新鮮で芳醇な香りにうっとり。そんなトリュフが香る麺をスープに浸けて、一気に吸い込む。すると鶏のコクのあとに、シジミの旨味が追いかけていき、あとを引く。また、食べ進めるとシジミのムースがスープに溶け出し、コクもアップ。その味の変化も楽しい。そして何より、麺をすするごとに鼻から抜けていくトリュフの香りに恍惚とさせられる。

また、麺の上にのった3種のチャーシューも秀逸。和牛ロース、カナダ産ブランド豚「七色豚」のロース、合鴨ロースで、それぞれ異なる食感と味わいで、まさにフルコースのメインデッシュといった肉料理だ。

■ 高級サイドメニューのほか、シャンパンボトルも用意!

「銀座の立地に合わせたワンランク上のつけ麺です。また、サイドメニューやお酒にもこだわっています」と店長の早坂洸哉さん。

一押しのサイドメニューが「トリュフ卵かけご飯」(1,000円)。新鮮な赤玉の黄身のみを1杯につき2個使用。1個はあらかじめ溶いてご飯に絡め、もう1個は黄身のままオン。その上からイタリア産トリュフをこれでもかと削りかけている。ご飯に絡めたほうの卵に味付けがされているので、そのまま食べられる。こってりと濃厚な卵と香り高いトリュフの風味に思わず昇天。なんとも贅沢な卵かけご飯だ。

そしてお酒には高級シャンパン「モエ・エ・シャンドン」(フルボトル1万5,000円、ハーフボトル7,500円)も用意。「これまでけっこう出ています」(早坂さん)というから、何とも銀座らしい。

今や激戦区となっている銀座で、プレミアムなつけ麺をシャンパンと共に味わう。そんな贅沢な“大人の嗜み”を楽しんでみてはいかが?(東京ウォーカー・取材・文=河合哲治郎/撮影=岩堀和彦)