乗務カバン型の謎解きキット。謎を解き終わった後にはクリアファイルとして利用できるのがうれしい!

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京都鉄道博物館(京都市下京区)で、博物館を舞台とした“ナゾトキ街歩きゲームが面白い!”と聞き、実際に行って体験して来ました。 京都鉄道博物館1周年とリアル脱出ゲーム10周年、京都駅ビル20周年を記念し、リアルゲーム発祥の地、京都駅周辺エリアを舞台に開催されている「京都鉄道ミステリー〜その博物館には優れた車両と謎がある〜」。京都鉄道博物館に隠された、鉄道や車両にまつわる謎を解きながら、博物館を隅々まで楽しめるというナゾトキ街歩きゲームって、どんな内容なのか、少しだけ紹介しましょう!

写真を見る 京都鉄道博物館の謎解きゲームの体験の模様

■ 入館チケットとキットはセットで購入せよ

まず、エントランスで入館チケットと謎解きキットを2700円で購入。謎解きキットは、入館後「やりたくなった!」という人のために、本館インフォメーションで購入することができるようになっています。しかし、キット単品2000円、入館料(大人1200円)を合算すると少し割高になるので、事前にナゾトキ街歩きゲームに挑戦することを決めておくほうが断然お得。

さて、気になる謎解きキットの中身を確認。乗務カバン型のクリアファイルの中には、「謎解きガイドブック」と「マップ」、「ペグシル」がセットされています。

■ 謎を解くには歴史に想いを馳せるべし

謎解きガイドブックの中身を少しだけばらすと、ステップ1〜4に分かれていて、最初の目的地(ステップ1)は本館1階の『鉄道のあゆみ』からスタートします。さっそくプロムナードを抜け本館へ、いざ出陣です。

本館へと続くプロムナードには、蒸気機関車(C62形26号機)、電車(クハ86形)、0系新幹線がズラリ。その奥には、食堂として使用されているブルートレイン、2015年の春まで現役で活躍していた寝台列車トワイライトエクスプレスなどなど。筆者は鉄ちゃんじゃないけれども、これだけの車両を目の当たりにして、テンションあがりまくってしまいました。

本館に入り、謎解きゲーム、スタートです!ご担当者いわく「小学校の高学年以上なら、わかる内容」とのこと。しかも「鉄道の知識がなくてもしっかりとガイドブックを読んで解いて行けば、おのずと回答にたどり着くことができる」ということなので、ガイドブックと鉄道の歴史と変遷の説明ボードを見比べてみると、「そこに答えがあるやーん!」と謎解き初体験の筆者でも、意外とスラスラと解くことができました。

さっそく、ガイドブックにあるQRコードで公式サイトにアクセスし、答えを入力。正解なら暗号課に勤務するタノウエさんが次の指示を出してくれます。

「京都鉄道博物館をくまなく歩き回り、謎を解いて、鉄道の世界を知る」ということを繰り返していきます。しかし、謎は少しずつ難しくなるので、ひとりで参加するより数人で一緒に解いて行くほうが、きっと楽しいし、答えも導きやすいはず。ひとり参加の筆者は途中でリタイヤしそうになりました(笑)。京都鉄道博物館で謎解きを終えると、舞台は京都駅周辺へと移ります。と、だけお教えしておきましょう。

■ 京都鉄道博物館には見どころがたくさん! 見逃すことなく堪能せよ!

謎解きをしながら、ぜひ見ておきたいスポットを紹介しておきたいと思います。

まず、日本最大級のスケールを誇る「鉄道ジオラマ」。実物の1/80サイズの私鉄・JR・新幹線が、リアルタイムで運行管理され、スタッフの全編生解説付き!1回約15分のショースタイルで、運転は1日5回。担当するスタッフにより運行する車両も変わるので、1度の来館で2回観覧することをオススメします。

本館3階に設けられているスカイテラス。京都の街を一望できるうえ、京都駅を発着する東海道新幹線や、JR京都線・嵯峨野線を走る特急や新快速、梅小路貨物駅に発着する貨物列車を間近に見ることができます。しかも、博物館付近を走行する列車の行き先や列車番号などの詳細がわかる、列車位置情報システムが設置されているので、シャッターチャンスを逃さないよう工夫されているのが素晴らしい!

前身の梅小路蒸気機関車館の時代から人気だったSLスチーム号。4両の蒸気機関車が日替わりで2両の客車をけん引し、梅小路公園沿いを往復1km、約10分かけて走ります。すぐ近くを東海道新幹線や快速電車、関空特急はるかなどが行きかい、見どころを車掌さんが案内してくれます。

1914(大正3)年に建設され、現存する最古の鉄筋コンクリート造りの機関車庫として、国の重要文化財に指定されています。SLが回転しながら向きを変える転車台があり、周囲には21線(20庫、21線)の引き込み線があります。

本物のSLの運転台でバーチャル投炭体験ができる「D51バーチャル投炭体験SLラボ 動かせSL!蒸気のチカラ」は11月26日(日)まで開催しています。

京都鉄道博物館には紹介しきれないほど見どころがたくさん! ナゾトキ街歩きゲームをしながら、じっくりと館内を見て回っていると3時間ぐらいはすぐに過ぎてしまいます。

ファミリーはもちろん、デートにもぴったりのナゾトキ街歩きゲーム「京都鉄道ミステリー〜その博物館には優れた車両と謎がある〜」は2018年1月8日(月)まで開催しています。