「サロンパス 」(40枚入り)。使いやすさ抜群で、肩こり、腰痛、筋肉痛、打撲などに有効だ

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九州のロングセラー商品の秘密にせまる「メイド・イン・九州」。今回は、久光製薬の「サロンパス」をピックアップ!

【写真を見る】発売当初から、消費者の声に向き合い改良を重ねてきたことが、ロングセラーの理由

■ サロンパス(40枚入り)

体にぴったりフィットし、突っ張らなくて、やさしい貼り心地。肌になじみやすいベージュ色は目立ちにくく、衣類でこすれてもはがれにくい丸かどを採用する。使いやすさ抜群で、肩こり、腰痛、筋肉痛、打撲などに有効だ。

■ やさしく、心地よく疲れをほぐす強い味方

貼り薬(貼付剤)特有の匂いがなく、貼りやすいサイズで親しまれる「サロンパス」。発売された1934年当時、患部に貼ってコリや痛みを抑える貼付剤といえば、黒色の膏体(粘着剤)が主流であったが、その独特の匂いや、はがした際、一部が皮膚に残るなど弱みもあった。そこで、“これからの時代は白色の膏体に”と主成分も素材も一新し、未知なる分野に挑んだのが同商品。その開発には相当な時間とコストをかけ、試行錯誤の末にようやく誕生した。白色の貼付剤は、すでに他社から発売されていたが、メントールのさわやかな香りや見た目の清潔感、貼り心地、効き目のよさから瞬く間にファンを獲得し、九州から全国へと浸透していく。

現在では、貼付剤として80年以上もの長い歴史を誇るロングセラー商品に成長。1980年代以降は、サイズや部位、使用する状況など、多様なニーズに応えるべく、シリーズで展開している。消費者の使いやすさを徹底的に追求し、よりよいモノを生み出したいという情熱と、努力を惜しまない精神。何かと疲れる現代社会を生き抜くための、心強い味方が、いつもそばにいる。

■ ヒットの裏側

発売当初から「一度使えばそのよさがわかる」と実物配布を行い、ファンを獲得してきた。消費者の声に向き合い、体にやさしい素材や目立ちにくい半透明タイプ、体形変化に合わせた大きめサイズなど、改良を重ねてきた。きめ細やかな配慮や工夫が永く支持される理由だ。【九州ウォーカー編集部】