探偵歴10年以上、浮気調査に定評があるリッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情をご紹介。

パートナーがいる男女の恋愛の詳細について、多くは語られないものです。気になるその詳細を美人探偵・山村佳子がその事件簿から解説します! 

浮気がバレた後の夫婦関係、浮気調査のポイントはどこなのかもご紹介。

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今回の依頼者は堅実を絵に描いたような女性・内藤美紀さん(30歳・仮名)。東京都国立市の庭付き一戸建てに住み、節約を趣味として、ヘアカットはセルフ、化粧水を手作りし、眉毛はデッサン用の鉛筆で描いているそうです。

美紀さんは女優の西田尚美さんに似ていて、とってもナチュラルな雰囲気。白いネル地のコットンワンピに、キルティング素材のカーキ色ブルゾンを羽織っていました。靴はナチュラル女子に支持されているサボのようなサンダル。花柄にイチゴのチロリアンテープを配した、赤いトートバックを持っていたので、“素敵ですね”と言ったら、“私、ハンドメイドが趣味なんです”と言っていました。

彼女もまた、“探偵のカウンセリングルーム”が似合わないというか、おしゃれなマルシェや、クラフトマーケットなどがピッタリくるようなタイプです。それにつけても、なぜ東京都国立市から横浜の私たちに依頼をしてくださったのでしょうか?

「安いからです。お金をかけずに結果を出してくれればそれでいいんです。交通費もウチからだと片道1000円以内でしたし。私、貯金と節約が大好きなんです。このバッグも、ハンドメイドで販売しているんです。山村さんもいかがですか? 1割引きの3600円でお譲りしますよ」

夫の浮気疑惑が持ち上がってから、恨みを込めてかぎ針編みを……

買いたいのはやまやまですが、私たちのバッグは目立ってはダメなので、辞退しました。美紀さんは、ある有名な洋菓子ブランドの工場で働いており、1日中しゃべらない日もあるらしく、ホントにいろんな節約テクニックについてお話してくださいました。ちなみに、横浜まで電車に乗っている間、旦那様への浮気の恨みを込めて、かぎ針編みの花モチーフを3つ作ったそうです。毛糸がみっちり詰まったかわいらしい赤い花のモチーフが2000円程度で売れるとか。

「調べてほしいのは、結婚して5年になる夫のことです。彼は私の6歳年上で36歳なのですが、道路の管理をする准公務員的な団体に勤めています。夜勤もあって生活が不規則なのですが、ここ半年くらい、すごく疲れているらしく、自宅に帰っても部屋に入って寝ていることが増えました。私が話しかけても無視するんです。夫は好きな女性ができると、その他の女性が目に入らなくなってしまう傾向があるんです」

ホレっぽい旦那様は、結婚生活の5年間の中でも、数回このようなことがあったそうですが、短期間で終わることが多かったそうです。ここまで長期間しゃべらないのは初めてだそうです。

「複雑な家庭に育った夫の強い希望で、2年前に一戸建てを建てたんですよ。そのために私も爪に火をともすように貯金をして、夜勤も増やして、ハンドメイドに力も入れて……それでやっと家を買ったんです。それなのに、子供ができるようなことはここ半年くらいしていませんから、妊娠の予兆さえもありません。家を建てて、妊娠したら私は仕事を辞めて、2〜3人産んで育てながら、10年くらい家庭に専念して、そこからまた社会復帰して……というのが私のライフプランだったのに、夫のせいでぶち壊しです」

国立市に家を買ったのは、旦那様の実家に近いから。かつては義両親を招いてホームパーティーなどをやっていたのに、ここ半年くらいは全然そんなこともないとか。

「夫の産みのお母様は、夫が4歳のときにがんで亡くなったそうです。今のお義母様は、夫が小学校5年生の時に、お父様が再婚した相手。3歳年上の連れ子(娘)がいて、その人が思春期で荒れる夫と義母の間に入っていたみたいです。でもやはり、実の親子という感じにはならず、寂しい思いをしたようです。そんな心をケアしてくれたのが、お義姉さんです。私も、夫の浮気疑惑に対して、お義姉さんに相談しようと思ったのですが、なんとなくやめました」

旦那様が浮気をしても、美紀さんはいままで見つけ出してきたとか。しかし、今回はなかなか尻尾がつかめない。

※本連載の内容はプライバシー保護の観点から、体験内容を変えない程度に一部書き変えております。

不可解な夫の行動、そして、夫が恋い焦がれる浮気相手の正体が判明!? 〜その2〜へ続きます。