恵比寿駅から10分弱ほど歩くと店へ到着。洗練されたおしゃれな雰囲気の外観だ

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本格的な夏が到来し、厳しい猛暑が続く毎日。何となく食欲がなかったり、夜も寝苦しく睡眠不足が続いたりと、体の不調を感じる人も多いのでは?体も心も疲れ気味…というあなたにおすすめしたい、新感覚のイタリアンレストランがこの夏オープンした。

【写真を見る】約200種類のハーブがずらりと並ぶハーブサロン

渋谷と恵比寿の中間あたりに店を構える、「ヘルバモンド」。ガラス張りのおしゃれな外観は、一見普通のレストランのように見える。だが、店内に足を踏み入れ左手側に目をやると、壁をぐるりと囲むように、おびただしい数の瓶が棚の中に並んでいる。その前にはデスクとパソコンも置かれ、さながら研究室のような雰囲気だ。

ここは、“ハーブ王子”こと、スペイシャルハーブデザイナー兼イタリアンシェフの石山圭さんが、1人1人に合わせたハーブティーをブレンドしてくれる、ハーブサロン。瓶の中身はすべてハーブで、なんと約200種類もあるのだとか!同店はイタリアンレストランとハーブサロンが一体化したスタイルをとっており、本場イタリアにも渡り修業を積んできた石山シェフが作る、本格的なイタリアンを味わいつつ、自分だけのハーブティーにも出会えるという、欲張りな一軒なのだ。

ハーブサロン単体での利用も可能だが、一押しはやはりディナーとの組み合わせ。テーブルチャージ1000円の中に、その場で調合してもらうハーブティーと、お土産代が含まれており、ハーブ初心者でも気軽にその魅力を体感できる。

■ 目と舌の両方で楽しめる絶品イタリアン

そこで、記者も実際に同店のイタリアンとハーブサロンを体験してみた!ディナーはアラカルトでの注文で、この日は前菜、パスタ、メインの3品をいただくことに。8種類ほどの品が彩り良く盛られた「秋田県村上農園/岡山県岡崎農園のコラボレーション お野菜の盛り合わせ」(2000円)は、一目見ただけでため息が出るような美しさ。

季節やその日の仕入れにより内容は異なるが、この日はハーブビネガーを使ったカボチャのフリットや、グリーンオリーブとトマトのコンフィなどがラインアップ。どれひとつとして似た味のものはなく、おいしいものを少しずつ食べたい女子にうってつけな、満足度の高い一皿だった。

パスタは「よもぎとイカスミを練り込んだ“オレキエッテ”烏賊とブロッコリーのアンサンブル からすみの香り」(2000円)をチョイス。オレキエッテと呼ばれるショートパスタの食感が楽しく、カラスミの味付けでお酒も進む!メインは石山シェフが「世界一の豚肉」と太鼓判を押す、「鹿児島県産黒鋼豚の炭火焼 20年熟成のバルサミコ サーレプロフマート」(3200円)。肉質は柔らかく、噛みしめるほどに広がる豊かな甘味は、初体験のおいしさだった。濃厚なバルサミコソースも絶品で、あっと言う間に完食!

■ 世界に1つだけのハーブティーを味わう贅沢なひと時

お腹もいっぱいになり、幸せな余韻に浸っていたところで、食後のハーブティータイムに突入。石山シェフから改善したい悩みと好みの味、香りを尋ねられ、記者は「不眠と眼精疲労の回復、レモン系の爽やかな香り」をリクエストしてみた。

すると、石山シェフは棚の中から慣れた手つきで、5種類のハーブを次々とピックアップ。不眠に効果的なバレリアンとパッションフラワー、眼精疲労に良いアイブライトとハイビスカス、レモンの香りを持つレモンマートルを選んでくれた。そしてついに、オリジナルのハーブティーが完成!

グラスにもこだわりが光り、取っ手の無い丸い形のものを採用しているそうだ。包み込むようにして持つと手に熱が伝わり、自然と心もほぐれていく。香りを楽しみながら少しずつハーブティーを味わうひと時は、それだけで癒し効果絶大!

今回は効能重視でブレンドしてもらったが、普段ハーブティーを飲む習慣がない記者でも飲みやすく、薬臭さもあまり感じられなかった。「ハーブティーが苦手な方は、おいしいものを飲んだことがないというパターンが多いです」と石山シェフ。ティーバッグのハーブは人工的に乾燥させるため、本来持っている成分が抜け、品質も劣化してしまうという。

おいしさもさることながら、その日の夜はぐっすりと眠りにつくことができ、ハーブティーの効果も身を持って体感!おいしいイタリアンを楽しんだ後にハーブティーを飲み、心と体の両方をメンテナンスできる。そんな、ハーブとの気軽な出会いの場を提供してくれる「ヘルバモンド」へ、ぜひ足を運んでみてほしい。【ウォーカープラス編集部/水梨かおる】