【インタビュー】小松菜奈「佐藤健さんからお芝居を教えてもらいました」
『DEATH NOTE』のコンビ(原作・大場つぐみ、漫画・小畑健)が生み出した累計1500万部を超える大ヒットコミック『バクマン。』が映画化。週刊少年ジャンプの頂点を目指し奮闘する高校生漫画家・作画担当のサイコー(佐藤健)とストーリー担当のシュージン(神木隆之介)、彼らを取り巻くキャラクター達が「友情・努力・勝利」を胸に奮闘する中で、サイコーのマドンナ・亜豆美保(あずきみほ)を演じた小松菜奈さんにインタビュー。LINE MUSICのCMでもキュートさ炸裂の彼女に、撮影の舞台裏や女優について、好きなものをお聞きしました。

『オーディションは緊張しすぎてもう記憶がないです(笑)』


――『バクマン。』という作品について、漫画を含めどんな印象を持っていましたか?

小松:オーディションを受けることが決まって初めて『バクマン。』を知ったんです。周りに『バクマン。』を読んでいる人は沢山いたんですけど、私は漫画をあまり読まないタイプだったので、脚本を見てひとりひとりが夢に向かって頑張っている姿や恋愛がすごくピュアだなと思いました。

S__6685023――オーディションはどんな思いで臨まれましたか?

小松:オーディションは『渇き。』を撮影する前だったんです。ものすごく緊張していたんですけど、大根監督が、「これから『渇き。』の撮影なんだよね?」とか色々話してくださって、緊張をほぐしてくれました。亜豆は声優を夢見る女の子ですけど、私は声優のお仕事もしたことがなかったので、「声を変えるってどうすればいいんだろう?」と思ったりして、こっそり自分でオーディションの前に練習しました(笑)。とにかく不安だったという思いがあって、泣く場面ではない所で泣いてしまったり、緊張しすぎてもう記憶がないです(笑)。合格と聞いた時はすごく嬉しかったですけど、見た目とかも亜豆じゃないのになんでかな?とは思いました。まだ監督にも(合格の理由を)聞けていないんです。

――ご自身と亜豆はあまり似ていないですか?

小松:全然似てないんじゃないかなと思いました。亜豆って男性が理想としている女の子だと思うんです。欠点がないし、一途だし、女の子らしい、それでいてちゃんと芯がある、自分の夢に向かって頑張っている女の子なんだなっていう印象ですね。なので「女の子らしい仕草ってどんな感じだろう?」とかいろんな事を考えました。私は声が低いのでちょっと高くして喋った方がいいかも、と言われたりもしました。自分なりに女の子らしさを意識しながら演じましたが、監督が他のシーンとは全然違う光を使った演出をしてくださったので、ほわっとした女子らしい世界観になっていると思います。

『私が言うのもなんですけど“神木さん、大きくなったなぁ”って(笑)』



――今回、佐藤さんと神木さんと三人でのシーンがメインでしたが、撮影中の印象に残っているエピソードはありますか?

小松:私は途中から撮影に参加させていただいたんですけど、もう二人はずっと撮影してきているので、「すごく仲良さそうだなぁ」って遠くから見てました(笑)。息もぴったりだし。現場は結構バタバタしていたので休憩中に健さんと他愛もない話をしていました。私が緊張していたということもあって、緊張をほぐしてくれました。神木さんは同じシーンが少なかったので、現場ではほとんどお話する機会がなく挨拶ぐらいでした。でも打ち上げでお話した時に…年下の自分が言うのもなんですが、テレビで神木さんの小さい頃の姿を見ていたので、こんなこと言っていいのかわからないですけど…「大きくなったな」って(笑)。なんかとても不思議な感じでした(笑)。

『佐藤健さんからお芝居を教えてもらいました』


――お芝居の先輩であるお二人を見て、演技に対する「気づき」だったり何か感じたことはありましたか?


小松:二人とも堂々とやられてるし、役にすごい入っていて、神木さんは本当に生き生きと楽しそうに演じられていました。私はまだ恥ずかしいという気持ちもあったりして、なかなか感情が出せない部分もあったんですけど病室のシーンで監督から「亜豆がもう少しサイコーのことを好きって気持ちを出して欲しい」、「30分あげるから二人で話して」と言われて健さんと二人っきりにしてもらったんです。その時に「お芝居の上手い下手ってなんですか?」とか「どうやったらお芝居って上手くなるんですか?」ってたくさん聞きました。普段から他の役者さんにも聞くんです。その時に健さんは「キレイに見せたり、いい風に見せなくても、感情のままお芝居をすればちゃんとその顔になるから」みたいな感じで言ってくれたんです。やっぱり最初は、「こう見せよう!」とか、「ちゃんと見せなきゃ!」っていう思いがあったんですけど、健さんの言葉を聞いてからは、なんかホッとしたというか、緊張もすごくとれて、その後撮った時に「さっきとやっぱ全然違う。30分間与えてよかった!」って監督に言われました(笑)。サイコーの横にいる時も、キレイに泣こうっていう気持ちはなくて、映ってないんですけど実は鼻水とかも垂れちゃったりとかして(笑)。でも、『バクマン。』もですけど、これからやっていく作品でも、健さんの言葉で気持ち的にもすごく楽になれたので、そういうお話が出来てとても勉強になりました。

『演技している時って「生きてるな!」って思うんです』


――『渇き。』で全く自分と違う役を演じて、『近キョリ恋愛』、そして今回のすごく純情なピュアな役を演じて、その都度役を切り替えていかなければならない女優って大変だなとか、面白いなとか思いましたか?

S__6685023小松:毎回やっぱり大変だなって思います。『渇き。』の時に「中島監督の作品を経験したらあとはすごいラクだよ」って言われたんですけど、私は全然そうじゃないんですよね。監督によって演出も違うし、キャラクターも全く違うので、「本当にどうすればいいんだろう?」っていう状態からいつも始まる中で、周りの方たちが助けてくれたり、先輩方から教わることもたくさんありますし、現場に入って学ぶこともすごくたくさんあります。最初は「難しいなぁ」、「わかんないなぁ」と…陰な感じがあったんですけど(笑)、お芝居を重ねていくごとにいろんな役をやらせていただいて、振り幅もすごくあるので楽しいなって思えてきています。なんか「生きてるな!」って思うんですよ、演技している時って。

――インタビューの受け答えがとてもしっかりされていますね。インタビューには慣れましたか?


小松:いや〜慣れないです(笑)。なんか胃が痛くなります。でもしゃべるのは好きなんですよ。『渇き。』の時に300媒体もインタビューを受けて、舞台挨拶もたくさんやったので鍛えられたんだと思います。でもやっぱり緊張するし、上手く話さなきゃとか思ったりもします。しゃべっちゃうと楽しくて元気になってくるんですけど(笑)。緊張しても逆にしゃべるタイプかもしれないです。

――小松さんはどんな高校生でしたか?あらためて『バクマン。』をどうとらえていますか?

小松: 山梨の普通の高校に通って、高速バスで仕事のたびに東京へ行き来していましたね。お仕事を頑張りたいとだんだん思ってきて、高校卒業したら仕事に集中できると、それをすごい楽しみにしていました。高校生らしく学校も普通に行って、友達と普通に過ごしてっていうのも最後のことだから楽しもうっていう思いもありました。『バクマン。』を観て、漫画を描く世界ってこんなに大変なことなんだなと感じて、本当に人生捧げるというか、モノ作りに対してすごく努力して、死にもの狂いでやるってすごく素敵なことだなって思います。演じることも、一見華やかに見えるけど役に対してストイックなところもあるし、辛さもあるし、プレッシャーもあったりするので、そういう点は同じというか…モノ作りに対しての大変さは一緒なんだなって思います。

『猫反応がすごい出ちゃいます!』



――最後に「Peachy」とは“ごきげん“HAPPY”という意味のスラングなのですが、小松さんのHAPPYの源を教えてください。

小松:猫が大好きで、猫カフェとかに行ったりして、「もう幸せ〜♡」みたいな気持ちになります。実家でも猫を飼っているんですけど、その猫はお母さんが好きで、私には懐いてこないんです。近寄ってもこない(笑)。でも、猫は本当に癒やしですね。街中をぴゅって猫が通るだけで「はぁっ♡」ってなる(笑)。猫反応がすごい出ちゃいます。友達も猫好きな人がすごい多いので、それこそ誕生日プレゼントに猫グッズを買うんですけど、そうすると自分が欲しくなっちゃって自分も同じのを買っちゃいます(笑)。
あとは、アロマとか香りのするものが好きです。ミント系のスッっとした感じの、ローズマリーとかが好きですね。甘い系が苦手でクールなシトラス系の香りを寝る前につけて寝るとよく眠れますね。

『バグマン。』は10月3日(土)よりロードショー。
映画公式サイト:http://bakuman-movie.com/index.html

撮影:鈴木愛子
取材・文:木村友美
制作・編集:iD inc.