「美味しそう」という保健医の正体は?


【漫画】「人を食べる」という保健医の正体は?本編を読む

今年入った保健医、「かわいくてエロいのに人を食っちまうんだってさ」。学食で交わされるそんな噂話。「俺も最近体調悪いし、保健室に行って癒やされようかな」と興味本位で言う男の背後には、べったりと女性の霊が張り付いていた――。「人を食っちまう」という噂の保健医の本性が暴かれる、ウエマツ七司(@uemt_74)さんの「ピギーガイスト」を紹介するとともに、制作秘話など話を聞いた。

■キャラを動かしたい!と思う衝動と、怯えてる男性を描きたい!という衝動が組み合わさってできた作品

【漫画】「人を食べる」という保健医の正体は?


ピギーガイスト(2)


ピギーガイスト(3)


幼少期から絵を描いていたウエマツ七司さんにとって、漫画を描くことはその延長上にあったそうだ。また、「小学生の時にノートにコマを割って漫画らしきものは描いていて、当時読んでいた週刊少年ジャンプの漫画賞に投稿してみようと用具をそろえて描き始めました」と語った。

本作が生まれた経緯について、「まず、ヒロインの亜喰の本性のほう(ギザ歯で怖い目)が真っ先にできました。『このキャラを動かしたい!』と思う衝動と『怯えてる男性キャラが描きたい!』という衝動が組み合わさってできました」と教えてくれた。また、テイストについては「一番欲望に忠実に作った作品かもしれません」と話す。

かわいい先生が霊を食べるという見た目と本性のギャップがいい本作だが、ウエマツさんのお気に入りは、「亜喰が狼谷に対して距離感が近い場面が多いのですが、『全部自分の魅力をわかってるあざとい行動』なところが、今見てもハッキリわかるので気に入っています」と語った。

また、本作のタイトルが決まった理由について、「ガイストはそのまんま霊の意味で、霊を食べる→ガイストイーターみたいにする予定だったのですが、ネタバレになるので食べる→豚→ピギーになり『ピギーガイスト』になりました」と教えてくれた。

圧倒的な迫力なのに、次のページでは「おいしそう」と発言する、さらに狂気を超える先生の姿が面白い物語。まだ読んでいない方は、ぜひこの本を手に取ってほしい。

取材協力:ウエマツ七司(@uemt_74)