ビリー・アイリッシュ、テイラー・スウィフトをディスる?「1枚のアルバムを何種類ものパッケージで出すのは無駄」
地球温暖化問題に取り組んでいるビリー・アイリッシュ。環境問題に配慮したコンサートを開催、音楽業界の二酸化炭素排出量を削減するための基金を支援している。その彼女が、アートワークを変えたり異なるボーナストラックを加えたりすることで1枚のアルバムを何バージョンも出す「ビッグアーティスト」を批判した。
ビリーは雑誌アメリカ版『ビルボード』のインタビューで「私たちは、あるアーティストにとって同じアルバムをいろいろな種類のレコードやパッケージで作って売ることが何らかの理由でとても重要な時代に生きている。それによって売上と数字が増え、より多くのお金や物を手にできる」と批判。「それがそれだけ無駄なことか表現できない」。
ビリーは続けて「サステナブルであるために全力を尽くし、チーム全員をサステナブルであることに巻き込もうとしている人間として、本当にイライラする。世界の大物アーティストたちがもっと買ってもらうために40種類ものパッケージのレコードを作っているんだ」。1枚のアルバムを何バージョンにもすることをサステナブルではないと指摘している。「とても無駄なことだ。まだ私たちが数字を気にし、お金を稼ぐことを気にしている地点にいることに苛立ちを感じる。そういうくだらないことを好きなアーティストがやっているんだ」。
ビリーは誰の名前も出していないけれど、ファンの間ではテイラー・スウィフトではないかと囁かれている。テイラーは間もなくニューアルバム『Tortured Poets Department』をリリースするが、現時点で4つのバージョンを発売すると発表している。ベースの16曲にそれぞれ違うボーナストラックが入り、アートワークも異なる。コアなファンはもちろんそれをすべて揃える。
ちなみにビリーも2021年にアルバム『Happier Than Ever』のレコードを8バージョン出しているが、いずれもリサイクル素材を使って制作。また1バージョンはサトウキビから作られた素材で包装していた。
異なるバージョンでレコードを出すアーティストたちがみんなお金儲けのことだけを考えているわけではないはず。クリエイティブな理由もあるはずだろうが、ビリーの言っていることには一理あり。テイラーらがどう反応するのか注目が集まっている。